2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧
なんば駅周辺をぶらぶら歩いていると、「カフェストリート」と呼ばれる通りに出会う。御堂筋と戎橋商店街を結ぶ石畳の小道で、シックでおしゃれな店が所狭しと並び、歩いているだけでどこか異国を旅している気分になる。 1968年創業の老舗『Café The Plant R…
宗右衛門町を抜け、道頓堀の灯りをたどりながら彷徨う。人で溢れ返る街の喧騒の中、静かに佇むのが「大阪うどん いなの路」である。2022年9月、相合橋商店街に産声をあげたこの店は、かつてなんばグランド花月前にあった老舗「信濃そば」の魂を受け継いでい…
東京は“イタリアンの宝庫”と呼ぶにふさわしい街だ。伝統を受け継ぐ老舗から、個性あふれる新鋭まで、どの店も独自の哲学を皿に込めている。格式や肩書きにとらわれず、食材への愛情や料理人の信念がダイレクトに伝わってくるのが、いまの東京イタリアンの魅…
東京には、数えきれないほどの名店がひしめいている。なかでもフレンチは、格式ある老舗から新鋭の挑戦的な店まで層が厚い。高級感に身構える必要はない。いまの東京フレンチは、もっと自由で温かく、料理人の哲学がストレートに皿へと現れる。 実際に訪れて…
東京は、言わずと知れた“カレー天国”。インド、ネパール、スリランカの本格スパイスから、昭和の老舗が守り続ける欧風カレーまで。街を歩けば、皿の上に世界が広がる。 12年間、東京に住み、数百軒以上のカレー屋を巡った中から、本当に「おすすめできる」と…
東京は老舗から新進気鋭まで、数えきれないほどの名店がしのぎを削っている。醤油・塩・味噌・豚骨、鶏白湯や煮干しまで。多彩な一杯が集まり、世界中の食通を魅了してやまない。12年間、新宿で食事の9割がラーメンだった経験を活かし、「おすすめできる」と…
新宿に上京したのは2013年の11月7日。まだ夜は平成だった。当時なか卯で1番安い。朝ご飯が卵かけご飯定食で150円。税務署通りに中華料理屋さんがあり、昼に余った食材を弁当箱に詰め込んで。夕方5時から300円で販売していた。残り物なので結構ボリュームがあ…
「寿(ことぶき)を司る(つかさどる)」と書いて「寿司」と読む。寿司を食べる人が、生涯の喜びや日々の幸せを祝い、その moment を大切に味わう、という意味。 12年間、住んだ新宿の中で、実際に訪れて感動した鮨・海鮮の店を厳選して紹介する。 新宿すし…
新宿でイタリアンを探せば、華やかなレストランから路地裏のカジュアル店まで、まるで星の数ほどの選択肢が広がっている。だが、本当に心に残る一皿に出会うには、味だけでなく、空間や物語、その店だけが持つ個性が必要だ。ここでは、新宿に12年暮らし、日…
ラーメン激戦区・新宿。その名は全国に轟くが、実は新宿には、うどんを愛する人だけが知る“もう一つの地図”がある。 湯気に包まれた路地裏の老舗、夜明け前から客を迎える立ち食い、そして都会の真ん中で打ち立てを味わえる讃岐チェーン。数は多くないが、一…
眠らない街・新宿には昼夜問わず、世界中から多くの人が訪れる。観光や仕事、早朝に訪れる人も少なくない。マクドナルドなど24時間営業のファストフードがあるのでモーニングには困らないが、チェーン店以外の朝ごはんも食べてみたい。そんな人のために、12…
朝飯を抜くことはあっても、昼飯を抜くと仕事にならない。時間はない。でも食べたい。そんな日こそ、いい昼飯が午後を決める。平日ランチは「勝負」。その日一番のメインイベントだ。新宿には、慌ただしい昼休みに“短時間で最高の満足”をくれるランチの名店…
神戸市灘区、岩屋駅前。「EIGHT BALL(エイトボール)」という名前の小さなおにぎり専門店がある。秋田県に本社を置く株式会社RICEBALLが運営し、2024年にオープンしたばかりの“ルーキー”だ。甲子園口にも系列店がある。 店名の「EIGHT BALL」は、甲子園球場…
壱番と書いて「センター」と読む。首が痛くなるくらい高く聳え立った摩天楼。ビルは高すぎるし、人間は面倒くさいし、愛なんて長続きしない。そんな新宿センタービルでイライラを抱えて仕事をする愉しみは名店が揃っていること。 イタリアン、中華、ハイチ、…
かつて東京のカレーといえば「神保町」が代名詞だったが、今や“カレーの聖地”は新宿に移っている。「カレーの名店」と呼ばれた店が、次々と新宿にオープンし、多国籍文化の交差点として、インド、ネパール、スリランカ、欧風、日本式、タイといった多彩なカ…
底冷えの如月も残り3日となった令和四年2月26日(土)。珈琲に呼ばれて浅草へ向かった。友人がBOOK STOREの2階を借りて珈琲屋を開店。 "こたつのように温かい場" を創りたいことから「KOTABA COFFEE」と命名。月に一日だけの限定オープン。日は決まっていな…