食いだおれ白書

世界を食いだおれる。世界のグルメを紹介します。孤高のグルメです。

グリコ パピコ 〜“半分こ”から始まった名作、2本でひとつの幸福

グリコ パピコ 〜“半分こ”から始まった名作、2本でひとつの幸福

  • 価格:税込205円(セブンイレブン)
  • ジャンル:ラクトアイス
  • 製造:江崎グリコ株式会社
  • カロリー:100 kal(1粒)

グリコのパピコ チョココーヒーは、“ふたりで分ける幸福”を50年近く背負って走り続けてきた、冷たい名作である。

205円で、グリコの歴史と、分け合う楽しさと、チョコとコーヒーの余韻まで手に入る。コストパフォーマンスという言葉では少し足りない。これはもはや、冷凍ケースに置かれた“小さな文化財”だ。

パピコの歴史

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パピコは1974年の発売以来、長く愛されてきたチューブタイプのフローズン・スムージーである。発売当初から、2つに分けられるチューブ容器に入っている。この時点で偉い。ただおいしいだけではなく、最初から「誰かと分ける」ことまで設計されている。アイスのくせに、妙に人間関係ができている。

歴史をたどると、まず1974年に<乳酸ミルク>が発売された。そして1977年から、パピコの代名詞である「チョココーヒー」が発売された。この“チョココーヒー”こそ、いまやパピコの顔。看板。王道。冷凍庫界のセンターだ。

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最初は縦型のパッケージだったが、1987年から横向きになった。ここも面白い。アイスの歴史は味だけではない。姿勢まで変わる。そしてそこから、様々なフレーバーが発売されている。だが結局、多くの人が帰ってくるのはこのチョココーヒーである。やはり王道は強い。

パピコの名前の由来

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商品名の由来もいい。“ぱぴぷぺぽ”が入った名前の商品はヒットする、というジンクスがあった。たとえば、ポッキー、プリッツ、カプリコ。たしかに、全部強い。音からしてもう売れる気がしている。

それに加えて、パピコという名前は語感のリズムがよく、子どもにも覚えやすく、発音しやすい。そうした理由から名付けられた。

「パピコ」という響き、妙に口が楽しい。言った瞬間、少しだけ機嫌がよくなる。ネーミングの段階ですでに勝っている。

パピコの開発ストーリー

そして、この商品の最重要ポイントはやはり“2本で1つ”という構造だ。1970年代、グリコはW(ダブル)ソーダアイスという、2つに分けられるバーアイスを発売していた。仲の良い友達同士で分け合える、親子で気軽にみんなで分け合って食べられるアイス。そんな思想を受け継いで「パピコ」が発売された。

企画当初は1本で検討していたものの、それではなかなか「パピコ」らしさを出せなかった。ところが、グリコWソーダアイスにならって「2本で1つ」にしたところ、そこに楽しさが加わり、急にお客さんの支持を得ることができて発売に至った。

おいしさだけでは足りない。“楽しさ”が加わって初めてパピコになったのだ。つまりパピコとは、味と構造が一体になった発明なのである。

8月5日は「パピコの日」。数字の見た目も語感も、なんだかパピコっぽい。この記念日があることで、パピコは単なる商品から、季節の風物詩へと一段上がっている。

そして王者・チョココーヒー。これはチョコとミルクコーヒーを絶妙にブレンドしたフレーバーである。しかも2008年から生チョコを加え、ヒット。ただのコーヒー味では終わらない。チョコの丸み、コーヒーのほろ苦さ、そして生チョコのなめらかな厚み。この三層構造みたいな贅沢さが、パピコを“子どものおやつ”の枠から軽々と飛び越えさせている。

見た目もいい。かなりいい。まずパッケージが強い。ブラウンからミルキーなベージュへ流れる色使いが、もう完全に“飲むカフェオレの高級感”をまとっている。そこに大きく入ったpapicoのロゴ。親しみやすいのに、長年生き残ってきた自信がある。さらに、パッケージには「とろける、なめらかさ」、「生チョコレートとコーヒーの深いコク」とあり、見る前から口の中に冷たい余韻を発生させてくる。

 
 
 

パピコの種類

チョココーヒー

グリコ パピコ 〜“半分こ”から始まった名作、2本でひとつの幸福

実物のチューブも独特で美しい。あのくびれたボトルのような形が、他のアイスにはない。手に持つだけで“パピコを食べている感”があるし、2本並べるとちょっと可笑しくて、ちょっとかわいい。凍った表面の細かな霜まで含めて、見た目に温度がある。
つまりパピコは、パッケージも本体も、“おいしさの説明”がうまい。

味わいは、チョコとコーヒーのコクで、コールドのカフェ・オ・レを飲んでいるような風味。ただ甘いだけではない。コーヒーの気配がちゃんとあるから、大人の舌にも届く。なのに、子どもでも親しめる。

この“子どもも大人も両方いける”感じが、実にパピコらしい。分け合う構造と同じで、味わいまで間口が広い。『シャレード』でオードリー・ペプバーンがパリで食べていたアイスを思い出す。パピコは急におしゃれになる。急にシネマになる。

実際、チョココーヒーのまろやかで洗練された風味には、どこかヨーロッパ映画の街角みたいなムードがある。親しみやすいのに、ほんの少しだけ気取っている。その絶妙なバランスがたまらない。

そこには半世紀分の工夫と、親しみやすさと、分け合う楽しさがきれいに凍っている。パピコ チョココーヒーは、ひとりで食べてもおいしい。でも本質はきっと、“誰かと半分こすると、もっとおいしい”にある。その思想ごと、冷たくて、なめらかで、やさしい。

ホワイトサワー 濃い味

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そして今、“分け合う幸福”の系譜に、もうひとつ見逃せない一本がある。「パピコ ホワイトサワー濃い味」である。1974年に発売された初代パピコの「乳酸ミルク」を継ぐ味。

夏の空と雲、乳酸菌飲料の記憶そのものを、そのまま冷凍パックに封じ込めた色使い。

実際に味わうと、その印象は裏切られない。ひと口目、まず来るのはホワイトサワー特有のやわらかな甘み。すぐに乳酸菌飲料らしい酸味が追いかけてきて、舌の上をきゅっと引き締める。ただ甘いだけではない。ただ酸っぱいだけでもない。

甘すぎず、濃い。このパピコ、濃厚につき。

なめらかな口当たりの奥に、ホワイトサワーの味がきっちり詰まっている。薄い乳酸系アイスにありがちな、「冷たいけど印象が弱い」ということがない。ちゃんと味がいる。ちゃんと残る。ちゃんと記憶に引っかかる。

食感もまた、実にパピコらしい。なめらかなフローズンスムージーという言葉どおり、氷菓のシャリッとした粗さではなく、するすると押し出され、舌の上でほどけていく独特の質感。ホワイトサワーのまろやかな酸味と、このなめらかさの相性が抜群にいい。

冷たいのに尖っていない。酸味があるのにきつくない。濃いのに後味はすっと引く。この矛盾を成立させているところが、パピコのうまさだ。

チョココーヒーが“王道の深み”だとしたら、ホワイトサワー濃い味は“爽やかさの中の密度”で勝負してくる。色で言えば白。印象で言えば軽やか。なのに、味だけはきっちり濃い。この見た目と中身のギャップが、なんとも現代的で、なんとも抜け目がない。

 
 
 

パピコ マンゴー

パピコ マンゴー

2026年5月11日発売。「Papico マンゴー」は、夏の入口で手渡される、黄色い避暑地みたいなアイス。

パッケージを見た瞬間から、もう気分が南国へ連れていかれる。鮮やかなイエローとオレンジのグラデーション。そこに散りばめられた角切りマンゴーの果肉感。白いミルクのような流れが重なって、ただ甘いだけではない、なめらかで涼しげな印象まで漂っている。緑の「Papico」ロゴも映える。冷凍ケースの中で、これはかなり目を引く。見た目からして、もう“夏のごほうび”である。

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使用されているのは、インド原産の完熟アルフォンソマンゴーピューレ。アルフォンソマンゴーといえば、“マンゴーの王様”とも呼ばれる濃厚な香りと甘みを持つ品種。だが、このパピコは濃厚マンゴーで押し切るタイプではない。風味はあくまで仄か。強烈に甘く攻めてくるのではなく、みずみずしさで魅せてくる。

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口に含むと、まず涼しい。そのあとに、ふわっとマンゴー。マンゴーらしい芳香はありながら、後味はすっきり。どこか、カレーについてくるマンゴーラッシーを思わせる。スパイスの余韻をやさしく包み込む、あの甘くて冷たい癒やし。これは、カレーのあとのデザートにものすごく合う。辛さで熱くなった口内に、ひんやりしたマンゴーの潤いが流れ込む。最高のクールダウンだ。

そして、風呂上がりにも強い。湯気の残る体で冷凍庫を開け、1本取り出す。パキッと割って、ゆっくり吸う。濃すぎないマンゴー、軽やかな甘さ、喉を通る冷たさ。ジュースでもアイスでもない、パピコだけのなめらかな涼感がある。これは“食べる”というより、“浴びるマンゴー”。夏の夜に一本いきたい。いや、一本で止まるかは怪しい。

グリコ「Papico マンゴー」は、南国の濃厚さを軽やかに仕立てた、日常の中の小さなリゾートである。

半世紀近く、“分け合う幸福”を冷凍ケースの中で磨き続けてきたパピコは、チョココーヒーだけでは終わらない。ホワイトサワー濃い味には、白い見た目の奥に、ちゃんと現代の嗜好が詰まっている。やさしくて、なめらかで、濃い。そしてやっぱり、二人で分けると少しだけ機嫌がよくなる。

 
 
 

パピコ レモン

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夏のパピコには、ときどき「冷たい」だけでは説明できない一本が現れる。

「パピコ レモン」は、その代表格だ。

黄色一色のパッケージが、もう眩しい。青い「papico」のロゴ、その横には瑞々しいレモン。冷凍ケースの中に、小さな太陽が横たわっているようである。チョココーヒーのブラウンが“安心”の色なら、こちらの黄色は完全に“夏へ行け”の色だ。

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使用されているのは、レモン果汁だけではない。レモンピールやレモンエキスまで加え、果汁だけでは出せない柑橘の輪郭をつくっている。

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ひと口吸う。まず、酸っぱい。パピコ特有のなめらかな冷たさに乗って、レモンの酸味が舌の中央を走り、そのあとから皮を思わせる柑橘のキレが追いかけてくる。甘さで丸め込むのではなく、最後までちゃんとレモンである。

果汁感をぎゅうぎゅうに詰め込んで舌を圧倒するタイプではなく、夏の午後に飲む薄めのレモネードのような軽さがある。レモンの酸味で口の中をキュッと締め、冷たさですっと洗い流す。食べ終えたあとに甘さが居座らない。風呂上がりにもいい。炎天下を歩いたあとにもいい。カレーや唐揚げのあとなら、かなり強い。

パピコ レモンは、味というより夏の体感温度を一度下げる装置である。

革命:パピコWストロー

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パピコ史において、とんでもない発明が生まれている。

「パピコWストロー」

2024年に登場した、パピコを2本同時に食べるためのストローである。パピコは半世紀近く、「2本で1つ」を貫いてきた。一本は自分。もう一本は友達、恋人、家族。“分け合う幸福”こそがパピコの哲学だった。

ところが、このWストローは、その美しい哲学に正面から異議を申し立てる。

「いや、2本とも自分で食べたい」

考案したのは、コンテンツクリエイターの藤原麻里菜さん。「2人で食べることを前提とした形状」に疑問を感じ、一人でも2本のパピコを同時に楽しめるように考えたという。

この道具の面白さは“2本食べられる”だけではない。違う味を同時に装着できる。つまり、パピコを自分でブレンドできるのである。

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今回は「マスカット&シャルドネ」と、王道「チョココーヒー」を合体させてみた。

正直、最初は疑った。マスカットとチョココーヒー。果物とコーヒー。仲良くなれる未来が見えない。映画なら絶対に同じキャスティングにしない二人である。

だが、Wストローに2本を装着して吸ってみる。

……あれ。うまい。口の中へ入ってきた瞬間、感覚としてはソフトクリームのミックスに近い。チョココーヒーのまろやかなコクの中へ、マスカット&シャルドネの瑞々しい果実感がすっと差し込んでくる。濃厚と爽快。茶色と緑。カフェと葡萄畑。

本来なら別々の方向へ走っていく味が、口の中で一瞬だけ交差する。

しかも面白いのは、完全に混ざり切らないこと。

吸い方によって、自分で割合を変えられる。チョココーヒーを強めに。次のひと口はマスカットを多めに。あるいは、左右交互に吸う。

パピコ専用のミキサーであり、DJミキサーであり、味覚のターンテーブルだ。

右を上げればマスカット。左を上げればチョココーヒー。自分の口の中で、二つのパピコをミックスしていく。この“自分で味を調整できる”という遊びが、とにかく楽しい。ずっと同じ味を食べ続けるより変化があるため、一本ずつ食べるよりも不思議と食べ飽きない。

パピコの歴史は、味の進化だけではない。遊び方まで進化している。違う味を混ぜて、自分だけの“第三のパピコ”を作ってもいい。

おいしさだけでは足りない。楽しさまで凍らせる。やっぱりパピコは、アイスのくせに人間関係の作り方がうまい。

グリコさんの名品

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月とクレープ。

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『月とクレープ。』に寄せられたコメント

美味しいご飯を食べるとお腹だけではなく心も満たされる。幸せな気持ちで心をいっぱいにしてくれる、そんな作品。

過去を振り返って嬉しかったとき、辛かったときを思い出すと、そこには一生忘れられない「食」の思い出があることがある。著者にとってのそんな瞬間を切り取った本作は、自分の中に眠っていた「食」の記憶も思い出させてくれる。

ポキ丼〜食卓をハワイに変える南国どんぶり

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ポキ丼は、ハワイの伝統的なローカルフード「ポキ」を、ご飯の上に豪快にのせたハワイ風の海鮮丼。

マグロやサーモンなどの刺身を角切りにし、醤油やごま油を使った甘辛いタレで和える。日本の漬け丼によく似ているが、アボカドの濃厚なコクと、ごま油の香ばしさが加わることで、味わいは一気に南国へ飛ぶ。

「ポキ(ポケ/Poke)」とは、ハワイ語で「切る」「切り身」「角切り」を意味する言葉。現地の発音に近いのは「ポケ」だが、日本では英語風に「ポキ」と呼ばれることが多い。

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白いご飯の上に、赤いマグロがごろごろ。そこへキムチや肉料理まで盛られた、ハワイらしい自由奔放なワンプレート。最初に受けたハワイの洗礼は、潮風でもフラダンスでもなく、甘辛いマグロだった。

今回は、その思い出の味を、家庭で作りやすい最もシンプルな材料と手間で再現する。

ポキ丼の材料(2人前)

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  • まぐろ:300g
  • アボカド:1/2個
  • ごはん:400g
  • しょうゆ:大さじ3杯
  • みりん:大さじ2杯
  • ごま油:大さじ1杯
  •  砂糖:大さじ1/2杯
  • 小口ねぎ:適量

今回は、マグロとアボカドを主役にした、最もシンプルな構成。

ハワイではマグロを「アヒ」と呼び、ポキの定番食材として親しまれている。赤身や中トロなど、好みの部位で構わないが、脂の少ない赤身を使うと、アボカドの濃厚さとの対比が鮮明になる。

マグロ以外なら、サーモン、タコ、ブリ、カツオなどでも美味しい。スライスした玉ねぎを加えれば爽やかに、マヨネーズを混ぜれば濃厚に、レモン汁を加えれば後味が軽くなる。冷蔵庫と相談しながら自由に作れるのも、ポキの魅力である。

ポキ丼の作り方・レシピ

  1. みりんを耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで30秒加熱
  2. マグロ、アボカドをを1.5cm角に切る
  3. ボウルに入れ、しょうゆ大さじ3、みりん:大さじ2、ごま油大さじ1、砂糖を大さじ1/2入れて混ぜる
  4. 落としラップをして30分ほど冷蔵庫で寝かせる
  5. ごはんを盛り、具材を乗せて、ネギをトッピングして完成

みりんを耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで30秒ほど加熱する。加熱するのは、みりんのアルコール臭をやわらげるため。角の取れたまろやかな甘みになり、マグロの繊細な味を邪魔しにくくなる。加熱後は、少し冷ましておく。

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次に、マグロとアボカドを、それぞれ1.5cm角に切る。大きさはお好みで。

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ボウルにマグロとアボカドを入れ、醤油大さじ3、みりん大さじ2、ごま油を大さじ1、砂糖を大さじ1/2を加える。全体を底からすくい上げるように、やさしく混ぜる。

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具材の表面に密着させるように落としラップをし、冷蔵庫で30分ほど寝かせる。落としラップをすることで、少ない調味料でもマグロ全体にタレが行き渡る。冷蔵庫で休ませるうちに、醤油の塩味とみりんの甘みがマグロの表面へ入り、ごま油の香りがアボカドを包み込む。

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丼にご飯を盛り、漬け込んだマグロとアボカドをのせる。仕上げに小口ねぎを散らせば完成。

醤油の甘辛さが広がり、そのあとを追いかけるように、ごま油の香ばしさが鼻へ抜ける。マグロは、むっちり、ねっとり。アボカドは、やわらかく、クリーミー。

魚介の旨味と植物性の脂肪分。赤と緑。弾力と柔らかさ。性格の異なる二つの食材が、醤油ダレの中で不思議なほど自然に手を結ぶ。食卓は一気にハワイになる。

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ぜひ、隣にはよく冷やしたハワイのビールを。

マグロの甘辛さを、ビールの苦味と炭酸が洗い流す。ひと口食べて、ひと口飲む。日本の海鮮丼には日本酒が似合うが、ポキ丼には、やはり南国のビールがよく似合う。

 

ジャイアントコーン〜チョコの湖、ナッツの岩礁、小さな甘味大陸

ジャイアントコーン〜チョコの湖、ナッツの岩礁、小さな甘味大陸

グリコ「ジャイアントコーン」は、江崎グリコが製造・販売する、トッピング、チョコレート、アイス、コーンの4つの素材を組み合わせた人気のロングセラーコーンアイス。

上にのったナッツやチョコ。中に詰まったアイス。最後まで食べ進めたくなるサクサクのコーン。ひとつのアイスの中に、甘さ、香ばしさ、冷たさ、歯ざわりが何層にも重なっている。

天面にはチョコが広がり、その上にナッツやクランチが散りばめられている。小さなチョコレートの湖に、香ばしい岩礁が浮かんでいるよう。見ただけで「今日はちゃんと甘やかされる」とわかる。ジャイアントコーンの魅力は、このご褒美感にある。

小学校の頃、ジャイアントコーンは憧れだった。理由はテレビCMの影響だ。今の40代にとって、ジャイアント馬場さんは、ほとんどジャイアントコーンのゆるキャラのような存在。大きい。強い。少しユーモラス。そして、なぜか無性に記憶に残る。

ただ正直に言えば、昔のジャイアントコーンは、お世辞にも「ものすごく美味しいアイス」とまでは言えなかった。味そのものは大味だった。

ところが、ジャイアントコーンは2000年以降、はっきり進化していく。思い出補正のアイスではなく、美味しいアイスへと変わっていった。

ジャイアントコーンの歴史

 

 

「ジャイアントコーン」は、1963年に前身の「グリココーン」として発売された。アメリカのコーンアイスに影響を受け、社運をかけて「グリココーン」を1個20円で発売したのが始まりである。

1966年には、湿気に強いセミ・シュガーコーンを採用し、「ジャイアンツコーン」として再デビュー。

1978年に、現在の「ジャイアントコーン」へ改名された。

そして1984年、ボリュームと品質を大幅に高め、本格的な大ヒット商品へと成長する。

さらにテレビCMでは、ジャイアント馬場さんと堀ちえみを起用。身長差50センチの対比が話題となり、バカ売れするきっかけとなった。商品名の「ジャイアント」と、ジャイアント馬場の存在感。あの組み合わせは、昭和から平成へ続くお茶の間の記憶そのものだった。

2002年には、コーン内側のチョココーティングを改良したことで、サクサクの食感を実現。

2008年には、アイス部分の乳原料を増やし、より濃厚な味わいへリニューアルされた。

子どもの頃に食べていたジャイアントコーンと、今のジャイアントコーンは、同じ顔をしているようで、かなり違う。懐かしさを守りながら、味はしっかり現代化している。

グリコ「ジャイアントコーン」の美味しさの秘密

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グリコ「ジャイアントコーン」の美味しさは、トッピング、チョコ、アイス、コーンの4つの素材が織りなす多彩な食感と、最後まで続くこだわりにある。

まず、香ばしいトッピング。高焙煎でしっかりと香りを引き出し、キャンデーコートしたナッツやクランチが、最初の一口目からザクザクとした楽しい食感を演出する。

最初の一撃が強い。かじった瞬間、チョコとナッツが割れ、冷たいアイスが顔を出す。あの瞬間に、もう勝負はついている。

次に、サクサクのコーン。コーンの内側を1本ずつ丁寧にチョコでコーティングしているため、アイスの水分で湿気にくく、最後までザクザクとした香ばしさをキープしている。この構造が実に大事だ。コーンアイスは、最後が湿っていると一気に寂しくなる。だが、ジャイアントコーンは終盤までちゃんとコーンが生きている。

さらに、食感の変化とチョコだまり。アイスの中や底には、クリスピーチョコや「しあわせのチョコだまり」が入っており、食べ進めるごとに異なる味わいと驚きを与えてくれる。ジャイアントコーンは、一本の中に起承転結があるアイスなのだ。

 

ジャイアントコーンの種類

チョコナッツ

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高焙煎ナッツとザクザク食感のクリスピーチョコを味わえるのが、「チョコナッツ」

クリスピーチョコ部には、ピーナッツペーストが入っている。

赤いパッケージに、チョコ、ナッツ、バニラアイス、コーン。まさに王道の顔である。ジャイアントコーンと聞いて、まず思い浮かべるのはこの姿かもしれない。

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食べて驚く。「こんな美味しかったっけ?」と困惑する。

アイスは硬めのフローズン感がありながら、口の中でほどけるとクリーミー。澄んだミルク感があり、昔のような重たい甘さではない。そこに板チョコのパリッとした食感が加わると、バニラとチョコがガッチリ握手する。

ナッツの香ばしさ、チョコの歯切れ、アイスの冷たさ。王道なのに、ちゃんと今の味がする。これがジャイアントコーンの現在地である。

 

チョコ&ミルク

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層状のパリパリ食感チョコレートと、まろやかなミルクアイスのバランスが絶妙なのが、「チョコ&ミルク」

アーモンドクランチ、チョコ、パリパリチョコ入りミルクアイス、コーンの組合せ。

黄色のパッケージが赤や青よりもやわらかく、どこか懐かしい。チョコの濃厚さよりも、ミルクのやさしさが前に出てくるような見た目をしている。天面のアーモンドクランチも明るい色合いで、全体に“やさしい甘さ”の予感がある。

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味は、子どもの頃に食べたジャイアントコーンに近い。一口で、少し童心に帰る。

淡い甘さ。まろやかなミルク。そこにパリパリのチョコが層になって入ることで、単調にならない。夏に食べるアイスではあるが、これは夏だけの味ではない。春にも合う。冬の暖房の効いた部屋で食べてもいい。

派手に攻めてくる味ではない。けれど、昔の記憶にいちばん近い場所へ連れていってくれる。ジャイアントコーンの“原風景”に近い一本である。

 

クッキー&チョコ

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トッピングから、アイス、コーンまで、たっぷりチョコが味わえるのが、「クッキー&チョコ」

アイスの中には生チョコを挟み込み、食べ進めるごとに味わいの変化が感じられる。

青いパッケージが目を引く。冷たさとチョコの濃さが同居した、少し大人びたデザイン。天面にはチョコ系のクッキーやクランチがぎっしり。チョコの海に、さらにチョコの破片が降り積もっている見た目で、これはもうチョコ好きへの宣戦布告である。

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ただ、食べると意外にも甘さは控えめ。そこに、少年を卒業していくようなビター感がある。チョコは濃い。だが、くどくない。甘さを少し抑えている分、クリーミーさが際立つ。アイスの中に挟み込まれた生チョコが、食べ進める途中でふいに現れる。その瞬間、味が一段深くなる。ジャイアントコーンとして、かなり完成度が高い。

 

キャラメル味

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北海道産生クリームで仕込んだ“生キャラメル”を味わえるのが、「キャラメル味」

キャラメルクランチに、とろける生キャラメル、生キャラメルアイスを組み合わせている。

パッケージはキャラメル色。オレンジとブラウンが重なり、見た目からして濃密で甘い。けれど、ただ甘そうなだけではない。生キャラメルの艶、とろけるソース、香ばしいクランチ。写真からすでに、普通のキャラメルアイスとは違う空気が出ている。

一口食べただけで、別格だと感じる。これは、生キャラメルより生キャラメルである。

キャラメル特有の深い甘さがありながら、後味は不思議なほど澄み切っている。少しビターで、重さがない。生キャラメルアイスのなめらかさに、キャラメルクランチの香ばしさ、とろける生キャラメルの余韻が重なって、一本の中に小さなデザートコースができあがっている。

これも味が進化しているのではないか。昔のジャイアントコーンを知っている人ほど、今のキャラメル味には驚く。懐かしいアイスの顔をしているのに、味は明らかに現代のスイーツへ近づいている。

 

グリコのアイス

セブンレイブン「手巻おにぎり北海道産真昆布」〜おにぎりで食べる贅沢、だし界のエリート、三角に収まる

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  • 価格:196円(税込)
  • ジャンル:手巻おにぎり
  • 製造:株式会社武蔵野
  • カロリー:172kcal

セブンイレブンで働く、リアル・コンビニ人間が紹介する至高の逸品がある。

「手巻おにぎり北海道産真昆布」

見た瞬間、まず伝わるのは、黒の美しさ。海苔の深い艶、三角の均整、中央に鎮座する「北海道産真昆布」の渋いラベル。これはもう、おにぎり界の和装正装。

コンビニおにぎりのトップランナーであるセブンイレブンにおいて、「ツナマヨネーズ」「炭火焼 紅しゃけ」と肩を並べる、海産おにぎりの三本柱。

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北海道産真昆布とは、函館近海(道南)で採取される、上品な甘みと澄んだ出汁が特徴の最高級だし昆布。別名「山出し昆布」「献上昆布」とも呼ばれ、関西地方を中心に高級料理の出汁や佃煮、塩昆布、おぼろ昆布などに広く利用されている。

“だし界のエリート”。その真昆布を、おにぎりの中に閉じ込めたのが、この一品。

まず来るのは、やさしい甘み。そのあと、じんわりと広がる旨み。これはもう、海の幸というより、海女さんのやさしさ。

濃すぎない。主張しすぎない。なのに、確実に“記憶に残る”。昆布の甘さが、絶妙にご飯に溶ける。そして思わず出る一言。

じぇじぇじぇ。いや、なまらうまい。

ツナマヨネーズと並ぶ完成度。

むしろ、個人的にはナンバーワンの美味しさ。

派手な具材ではない。だが、だからこそ分かる。素材の格、設計の妙、これは、静かに頂点を狙う完成形である。

『銀しゃりむすび』シリーズもおすすめ

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そして、昆布おにぎり好きにもう一つ推したい選択肢がある。

「銀しゃりむすび 北海道産昆布」

2026年6月23日から登場した『銀しゃりむすび』シリーズ。コンセプトは、お米の美味しさを、もっとダイレクトに味わうこと。

手巻おにぎりのように海苔で包むのではなく、あえて海苔をなくす。その潔さによって、米と具材の相性が真正面から立ち上がる。

「海苔がない昆布おにぎりなんて、物足りないのでは?」

そう思うかもしれない。だが、食べれば印象は変わる。

むしろ、海苔がないほうが昆布の甘みがダイレクトに届く。北海道産昆布のやさしい旨み、醤油の香ばしさ、じんわり広がる甘辛さ。そのすべてを、白いご飯が真正面から受け止める。

手巻おにぎりの昆布は、海苔の香ばしさも含めて完成する“和の三重奏”。一方で、銀しゃりむすびは、米と昆布だけで勝負する“二人芝居”である。

だからこそ、昆布の美味しさがよくわかる。甘い。旨い。しみる。そして、米が進む。

海苔で引っ張るのではなく、米で食べさせる。この設計がいい。

昆布おにぎりの本質を味わうなら、この銀しゃりむすびはかなり強い。
手巻おにぎりの完成度とは別方向から、昆布と米の相性を証明してくれる一品である。

 
 
 

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月とクレープ。

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『月とクレープ。』に寄せられたコメント

美味しいご飯を食べるとお腹だけではなく心も満たされる。幸せな気持ちで心をいっぱいにしてくれる、そんな作品。

過去を振り返って嬉しかったとき、辛かったときを思い出すと、そこには一生忘れられない「食」の思い出があることがある。著者にとってのそんな瞬間を切り取った本作は、自分の中に眠っていた「食」の記憶も思い出させてくれる。

セブンイレブン「塩むすび」〜何もないのに1日10万個以上、日本人が最後に戻る、おにぎり

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  • 価格:156.60円(税込)
  • ジャンル:おにぎり
  • 製造:株式会社武蔵野
  • カロリー:173kcal

セブンイレブンで働く、リアル・コンビニ人間が紹介する至高の逸品がある。

「塩むすび」

この潔さ。透明なパッケージの中に、ただ白い米。具材なし、海苔なし。それなのに、なぜか目を引く。引き算の美学の完成形。

「具材も海苔もない塩むすびなんて誰が買うの?」

そう思った瞬間、負けている。

実は関西では、ツナマヨネーズ、紅しゃけに次いで売り上げ3位。つまり、セブンイレブン全体で見ても、一日10万個以上も売れるモンスター。

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なぜ売れるのか。答えはシンプル。

米。

セブン-イレブンのおにぎりは、国産米100%を使用。さらに、京都の老舗「八代目儀兵衛」監修のブレンド米。粒立ちが良く、冷めても甘みを感じるよう設計されている。

公式】セブン-イレブン向け食品工場アルバイト・パート求人サイト

そのために、専用の精米機、低圧精米技術を使い、精米・ブレンド・炊飯の全工程に徹底的にこだわる。使用するのは、国産の一等米を中心。そして各地域の工場で、「炊飯マイスター」が炊き上げる。ここまでやって、ようやくこの一個になる。

だからこの塩むすびは、何も入っていないのに成立する。

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味の主役は、塩。しかし本当の主役は、米の甘み。塩がそれを引き出す。ただそれだけ。だが、それがいい。

ふと頭をよぎるのは、『裸の大将』で芦屋雁之助が頬張っていた、あの「おむすび」。素朴で、力強く、どこか優しい。

塩が山下清《長岡の花火》のように弾ける。この塩むすびには、あの記憶がある。

さらに、この商品の真価は単体では終わらない。肉うどん、ラーメン。濃い味の麺類と合わせると、旨味を引き上げる装置になる。

派手さはない。だが確実に仕事をする。

これは主役ではない。しかし、いなければ成立しない。

“名脇役”という完成されたポジション。

何もないからこそ、すべてがある。

『銀しゃりむすび』登場

『銀しゃりむすび』シリーズもおすすめ

そして、この塩むすびにも新しい流れが来た。

「銀しゃりむすび 塩むすび」

セブンイレブンは、2026年6月23日から『銀しゃりむすび』シリーズを登場させた。
海苔を巻かず、ツナマヨ、焼しゃけ、辛子明太子、昆布、南高梅などとともに並ぶ、米の美味しさをよりダイレクトに味わう新シリーズである。

その中でも、塩むすびは最もわかりやすい。『銀しゃりむすび』というシリーズの思想を、いちばん純粋に体現しているのが、この塩むすびである。

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うれしいのが価格。従来の塩むすびは145円(税込156.60円)だったが、銀しゃりむすび 塩むすびは135円(税込145.80円)。

味はそのままに、約11円安くなった。安くなったのに、価値は落ちていない。むしろ、米で勝負する覚悟がより鮮明になった。

何もないからこそ、すべてがある。その言葉を、もう一度確かめたくなる一個である。

 

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グリコ「アーモンド効果」〜白い一杯で毎日が整う、香ばしさは静かに、効果はきっちり

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グリコ「アーモンド効果」は、すりつぶしたアーモンドから作られた香ばしい植物性ミルク。1日分のビタミンE、たっぷりの食物繊維、カルシウムが手軽に摂れ、美容や健康を意識する人たちに人気の栄養機能食品として、いまや冷蔵棚の定番顔になっている。

役割が明快。ビタミンEは体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける。食物繊維は腸内環境の改善(便通や腸活)、生活習慣病の予防(血糖値・コレステロールのコントロール)。現代人は1日の食物繊維の摂取量が3〜5gほど不足していると言われるなか、コップ1杯(200ml)で約3gの食物繊維が摂れる。これは納豆1パックと同量。

アーモンド効果は、見た目こそ静かな紙パックだが、中身はかなり実務的。おしゃれな顔をして、きっちり働く。

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アーモンドの栄養分が手軽にとれる「アーモンド効果」。嗜好品のイメージが強いアーモンドに、おいしさだけでなく健康的なイメージを持ってもらい、新しい日々の健康習慣として手に取ってもらえるようにと考えて名づけられている。

“飲むアーモンド”ではなく“アーモンド効果”。味だけでもなく、栄養だけでもなく、暮らしに作用する感じがこの名前にはある。

グリコさんとアーモンドの関係は思いのほか深い。日本にアーモンドを工業的に広めたのはGlicoだと言われている。きっかけは1930年。創業者・江崎利一がアメリカ産業視察団の一員として初めて海外を視察し、シカゴやニューヨークのナッツ専門店でアーモンドと出会った。ここから物語が動く。

1955年には「1粒で2度おいしい アーモンドグリコ」を発売。さらに1958年には、アーモンドが粒のまま入った「アーモンドチョコレート」を発売。このチョコは子どものころのご馳走だったので、よく覚えている。

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そして時代は進み、2014年。ついに飲むアーモンドとして「アーモンド効果」が発売された。さらに2019年に現在のパックへ。味のバリエーションも10種類以上に増えている。アーモンドという素材を、時代に合わせて“食べる”から“飲む”へ拡張し、習慣に変えていったブランドなのである。

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白を基調にしたパックの中央に、一粒のアーモンドが堂々と置かれている。上には木のマーク。下にはやわらかな波紋。“ナッツのミルクが、静かに広がる”感じが視覚でわかる。さらにフレーバーごとに、青、淡い水色、ブラウン、ベージュと帯の色が変わるから、棚で並んだときに美しい。健康飲料っぽい堅さはあるのに、妙に上品で、生活感が荒れていない。

アーモンド効果<オリジナル>

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アーモンドの香ばしさに、やさしさをひとさじ。最初に飲むなら、まずここ。硬いアーモンドを細かくすりつぶして、なめらかなアーモンドミルクに。はちみつを加え、アーモンドの香ばしさを生かしながら、やさしい味に仕上げている。牛乳、豆乳は不使用。

ミルクっぽいのに、牛乳でも豆乳でもない。ちゃんとアーモンドが主役で立っている。

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味わいは、アーモンドの風味、牛乳のまろやかさ。スッキリ爽やか。重たくない。するすると飲めて、あと味はきれい。やさしいヤクルトを飲むような、どこか穏やかで、身体の中へするりと入っていく。

この飲み物には独特の飛翔感がある。翼を授かるのではない。大地の重力を授かって翔ぶ。派手なエナジードリンクみたいに無理やり持ち上げるのではない。身体の軸を静かに整えて、そのうえで軽やかに前へ出す。そんな推進力がある。

 

アーモンド効果<砂糖不使用>

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甘さを引いて、香りを立たせる。“朝の一本”としての完成度が高い。

最も低カロリーの39kcal。さらに蜂蜜、砂糖を不使用。余計な甘みを削ぎ落とし、アーモンドそのものの輪郭を、よりクリアに見せにきている。

だから用途も広い。飲料としてはもちろん、珈琲のミルクとして、グラノーラにかけてもいい。単独で飲んでも成立し、何かと合わせても邪魔をしない。こういう飲み物は強い。生活のどこにでも滑り込める。

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味わいは、アーモンドの香りと透明な清流の合わせ技一本。

香ばしさはあるのに、味の濁りがない。甘さに頼らない分、飲み口はきわめて清潔。水のように軽いわけではないが、口の中に残る感じが実に少ない。

実際、友人の女性は「砂糖不使用のやつを毎朝飲んでます。ファンデーションを塗るより肌がきれいになる気がします」と話してくれた。こういう生活者の実感ほど、商品の魅力をまっすぐ伝えてくれるものはない。ありがたい一言である。

甘さで満たすのではなく、余計なものを引いて、身体の内側を静かに整えていく。そのイメージが、この一本にはよく似合う。

だからこそ、朝を始めるのにピッタリな一本。寝起きの身体に、過剰な甘さで負担をかけず、それでいて栄養だけはちゃんと置いていく。静かな朝のスタートボタン、という感じがある。

 

アーモンド効果<3種のナッツ>

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アーモンドだけでは終わらない。くるみとヘーゼルナッツが加わると、世界が少し深くなる。アーモンド、くるみ、ヘーゼルナッツの風味を合わせた一本。しかも鉄分豊富。それでいてカロリーは79kcal。栄養感を足しながら、数字はきっちり抑えている。このバランス感覚がえらい。

味わいは、ミルク感が強く、すっきり爽やか。あとから仄かにナッツの香りがパシュートする。最初からナッツ全開で押してくるのではなく、まず飲みやすさがある。そのあとから、くるみのほのかな渋み、ヘーゼルナッツの香ばしい丸みが追いかけてくる。

ナッツ感は強まっているのに、飲みにくさはない。健康飲料とスイーツの中間あたりを、実にうまく滑っていく一本だ。

 

3種のナッツ砂糖不使用

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尖っていないのに、徹底している。ナッツの香りだけで成立する、かなりストイックな一本。アーモンド、くるみ、ヘーゼルナッツの風味を出しつつ、砂糖不使用で56kcal。

3種のナッツの広がりを持たせながら、甘さを足さない。これはかなり引き算の美学である。

味わいは、ナッツの風味100%。味は限りなくミネラルウォーターに近い。飲み口は驚くほどすっきりしている。砂糖がないことで、ナッツの香りだけが細く長く残る。

甘さのクッションがないぶん、素材の輪郭がダイレクトに立ち上がる。“飲みやすいナッツドリンク”というより、ナッツの香りを、水のような透明感で飲ませる一本だ。

 

アーモンド効果 PROTEIN

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アーモンド効果が、ついに“飲む栄養習慣”から“身体づくりの相棒”へ踏み込んだ。

「アーモンド効果 PROTEIN」は、美容や健康的な身体づくりを意識する人のために生まれた、植物性プロテイン入りアーモンドミルク。2025年6月9日の発売以来、女性を中心に支持を集めている一本だ。

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1本250gあたり、たんぱく質は10g。通常のアーモンドミルクと比べると、かなり実務能力が高い。成人の1日あたりのたんぱく質推奨量が約50〜65gと考えると、その約15〜20%を1本でカバーできる。しかも植物性たんぱく質、ビタミンE、食物繊維、鉄分入り。見た目はすっきりした紙パックなのに、中身はなかなか頼もしい。

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第一弾として登場したのは、「アーモンド効果 PROTEIN ナッツミックス」と「砂糖不使用」。さらに2025年11月には、「マイルドカカオ微糖」「コーヒー微糖」も加わり、現在は4種類のラインアップになっている。アーモンドミルクに、プロテイン、カカオ、コーヒー。朝、運動後、間食、仕事の合間。それぞれの生活の隙間に入り込む準備ができている。

プロテイン飲料にありがちな、粉っぽさや重たさが前に出ない。主役はあくまでナッツの香り。飲むと、まずクリーミー。アーモンド、くるみ、カシューナッツの香ばしさがふわっと広がり、あとから植物性ミルクらしいやさしい丸みが追いかけてくる。栄養を摂っているというより、ナッツをなめらかに飲んでいる感覚に近い。

健康志向なのに、味がちゃんとおいしい。朝食代わりにもいいし、仕事中の小腹満たしにもいい。甘さはあるが、くどくない。ナッツの香ばしさとクリーミーな飲み口が、身体に静かにエンジンをかけてくれる。翼を授けるというより、身体の芯に火を入れる一本である。

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砂糖不使用は、さらに研ぎ澄まされている。甘さを引いたぶん、ナッツの香りが前に出る。飲み口はすっきりしているのに、どこか野性味がある。常夏の島で、ヤシの実を割って飲むような感覚。派手ではない。けれど、自然の恵みをそのまま受け取っているような、素朴で力強いおいしさがある。

アーモンド効果は、アーモンドを“食べる”から“飲む”へ広げた。そしてPROTEINで、今度は“整える”から“育てる”へ進化した。おしゃれな顔をして、きっちり働く。その真面目さとおいしさが、この一本には詰まっている。

 

食の憶い出を綴ったエッセイを出版しました!

月とクレープ。

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『月とクレープ。』に寄せられたコメント

美味しいご飯を食べるとお腹だけではなく心も満たされる。幸せな気持ちで心をいっぱいにしてくれる、そんな作品。

過去を振り返って嬉しかったとき、辛かったときを思い出すと、そこには一生忘れられない「食」の思い出があることがある。著者にとってのそんな瞬間を切り取った本作は、自分の中に眠っていた「食」の記憶も思い出させてくれる。

「日清焼そばU.F.O.」〜ソースで地球を抱擁する円盤、濃い、派手、屋台を超えた屋台

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「正義」という言葉が、これほど似合う食べ物はない。屋台を超えた屋台の焼きそば。それが「日清焼そばU.F.O.」である。我々は「UFO焼きそば」と呼ぶ。

三輪そうめんの製造業を営む家に生まれた。幼少期は極端に好き嫌いが激しく、大学生になるまで、ほぼ麺と肉類しか食べられなかった。母が作ってくれた手料理の憶い出は、正直あまりない。その代わり、テーブルの上にはいつも、日清さんのチキンラーメン、どん兵衛、そして「日清焼そばU.F.O.」があった。

三輪そうめん、ラーメン、うどん、焼きそば。

麺類の英才教育を、自主的に受けて育ったようなもの。だから麺に関しては、誰よりもうるさい。いや、うるさいというより、面倒くさい。

新宿・歌舞伎町にある「焼きそば かぶきち」は、飲食店として日本一だと思っている。焼きそばという料理の限界値を叩き出している。

それでも、「日清焼そばU.F.O.」を超える焼きそばには出逢っていない。

「日清焼そばU.F.O.」の歴史

初代「日清焼そばU.F.O.」

日清焼そばU.F.O.が産声を上げたのは、1976年5月21日。

直径18.0cm、高さ約4.8cm。日本初の皿型カップ麺が生まれた。「どん兵衛」より3ヶ月早い発売である。どん兵衛より先に、U.F.O.は飛んでいた。

商品名の「U.F.O.」は、未確認飛行物体のことではない。「うまい」のU、「太い」のF、「大きい」のO。つまり、うまい、太い、大きい。名前からして、食欲にしか興味がない。宇宙の神秘ではなく、麺の快楽である。

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焼きそばにキャベツを使うという発想は、当時のカップ焼きそばにはなかった。これが業界初の試み。カップの中にキャベツを入れる。いまでは当たり前に見えるが、最初にやった人はかなり攻めている。

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カップ焼きそばとしては、1974年7月発売の恵比寿産業「エビスカップ焼そば」、1975年9月発売の「マルちゃん やきそば弁当」「ペヤングソースやきそば」に続く登場だった。

U.F.O.は後発である。なのに、強かった。

1978年のテレビCMにピンク・レディーを起用してから、爆発的なヒット商品となる。当時のカップ焼きそば市場でシェア60%超を獲得したのだから、とんでもない。後から来た円盤が、先行勢を一気に上空から制圧した。まさに未確認飛行物体。

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1991年には、現在も続く角型容器の「日清焼そばU.F.O. ビッグ」が登場した。ただ、これは個人的にはU.F.O.への冒涜だと思っている。U.F.O.は円盤であってナンボだ。

1996年には、味変として「日清焼そばU.F.O. 青春カレー」が登場。翌年には「わさびマヨ」、1998年には「シーフード」、2004年には「塩やきそば」など、味変ドリクスを繰り返していく。

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当初のパッケージは、赤と白を基調とした日の丸カラーだった。だが1997年、具材に豚肉を加えたリニューアルと同時に、赤と黒の配色へ変更される。

湘北高校カラーである。白と赤の素朴な国民食から、赤と黒の戦闘モードへ。ソースの濃さも、パッケージの圧も、ここから一段ギアが上がったように感じる。

日清焼そばプチU.F.O.

2002年には、麺重量が半分の「日清焼そばプチU.F.O.」を発売。2011年には、麺を「3層太ストレート麺製法」でより太く、より食べ応えのあるものに進化させた。2024年には、ソースを現在の「ぶっ濃い濃厚ソース」と命名。香るだけでは足りない。口の中を支配してこそ、U.F.O.である。

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さらに「日清焼そばU.F.O. 爆盛バーレル」という、麺2玉、180gのサイズも登場した。

湯切りと祖母の憶い出

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「日清焼そばU.F.O.」には、今も忘れられない思い出がある。小学生の頃、家族が外出し、家に自分と祖母の二人だけになったことがあった。

祖母は料理をする人ではなかった。たまにネギ焼きなどをおやつに作ってくれたが、日常的に台所へ立つのは母。祖父が「どん兵衛」をケース買いしていたので、カップラーメンを作ることはあった。しかし、カップ焼きそばを作ることはなかった。

祖母は「湯切り」という工程を知らない。ここが、すべての始まりだった。その日、自分は昼食に「日清焼そばU.F.O.」を食べようとしていた。すると祖母が言った。

「作ったる」

ありがたい。だが、少し不安でもある。

「ええよ。自分で作るわ」

そう言ったが、祖母は引かない。

「ええから、作る作る」

孫の世話をしたいのだ。せっかくの好意を無碍にするのも悪い。祖母はお湯を沸かし、U.F.O.作りに入った。自分はテレビを見ながら待っていた。

数分後、円盤がテーブルに運ばれてきた。パッケージは完全にめくってある。そこにあったのは、いつもの「日清焼そばU.F.O.」ではなかった。

容器いっぱいにお湯が入った焼きそばだった。

ラーメンである。完全にラーメンである。

昭和ひとけた生まれの祖母は、U.F.O.を焼きそばではなく、カップラーメンだと思ったのだ。湯切りをしていない。ソース焼きそばになるはずの円盤が、なぜか湯船につかっている。麺はのびのびとしている。ソースの気配は薄い。U.F.O.なのに、飛ばない。沈んでいる。

「何してくれてんねん」と言うのは簡単だ。しかし、祖母は好意で作ってくれた。孫に食べさせようとしてくれた。その気持ちを、真正面から否定することはできない。

自分は黙った。しばらく待ち、祖母がいなくなってから、そっとキッチンの流し台へ行った。そして、お湯を捨てた。

だが、もう遅い。麺はすっかり伸びている。ふやけている。お湯をたっぷり吸っているので、ソースを絡めても味が薄い。しかも完全にお湯を捨てきれない。結果、焼きそばでもラーメンでもない何かを食べることになった。

U.F.O.のはずが、未確認液状物体になっていた。それでも、食べた。祖母の好意が入っていたからだ。

あの日、自分はひとつの世界の理を学んだ。好意は、必ずしも良い結果につながるとは限らない。そして、日清焼そばU.F.O.において、湯切りは命である。

いまでもU.F.O.を作るたびに、あの昼のことを思い出す。テーブルに置かれた、湯気を立てる円盤。焼きそばになるはずだったもの。祖母の「作ったる」という声。

そして、湯切りは命であるという、鉄の掟を。

「日清焼そばU.F.O.」

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丸い円盤型の容器いっぱいに、赤、黒、黄色が派手に配置されている。中央には大きく「U.F.O.」のロゴ。カップ焼きそばというより、巨大な看板か、ゲームセンターの景品機のような勢いがある。

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いつだって、UFOは未知との遭遇。食べ慣れた味であっても、初心者の気持ちで挑む。

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カロリーは556。ゴーゴーロクの蓬莱と同じ。関西人にとって、マジックナンバーである。

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ソースをかけた瞬間、香ばしい匂いが広がる。甘辛くて、濃くて、少し焦げたような屋台の匂い。さらに青のりをかけると、今度は爽やかな磯の香りがふわっと立つ。

この2段パフュームが、U.F.O.の強さだ。まずソースの濃厚な香りで食欲をつかみ、次に青のりの香りで一気に焼きそばらしさを完成させる。もはや香水である。ソースの香水。青のりの香水。食べる前から、鼻が完全にU.F.O.に支配される。

実際の麺は、ソースがしっかり絡んでいる。麺の表面に均一にソースがまとわり、艶が出ている。カップ焼きそば特有の、少しぎゅっと詰まったような麺の密度もある。ふんわり軽い焼きそばではなく、濃いソースを受け止めるための麺だ。

濃い。派手。香る。食欲にまっすぐ来る。ソースで殴り、青のりで抱きしめる。ただの麺がU.F.O.になる。この変身こそが、日清焼そばU.F.O.の正義だ。

 

「日清焼そばU.F.O.」アレンジレシピ

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「日清焼そばU.F.O.」を最も美味しく食べる方法は、日本一カッコいい男から生まれた。名付けて、「キムタク納豆キムチ日清焼そばU.F.O.」

名前が長い。だが、強い。この魔法のレシピは、木村拓哉のYouTubeで紹介されたアレンジが元になっている。キムタクはペヤングで実践していたが、こちらはU.F.O.でやる。なぜなら、U.F.O.はソースが強いからだ。

2005年には「日清焼そばU.F.O. キムチU.F.O.」という商品も登場している。しかし、正直に言う。このアレンジのほうが、100億倍うまい。

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普通に「日清焼そばU.F.O.」を作る。湯切りをする。ソースを絡める。青のりをかける。ここまでは通常運転。そこに、キムチ、納豆、オリーブオイルの三種の神器を添える。

以上。料理と呼んでいいのか分からないほど簡単だが、味は事件である。

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キムチ。こいつを加えると、U.F.O.のジャンク感が一気に跳ね上がる。もともと濃いソースに、キムチの辛味と酸味が殴り込んでくる。甘いソースとキムチの辛味の連弾。濃厚ソースが低音なら、キムチは高音のギターである。口の中で、焼きそばロックフェスが始まる。

次に、納豆。これが意外にも合う。いや、意外どころではない。合いすぎる。

納豆のねばりが、ソースをまとった麺に絡む。麺、ソース、納豆の粘りが一体化し、普通の焼きそばにはない重心が生まれる。U.F.O.の麺が、急に“ご飯泥棒”みたいな顔をし始める。焼きそばなのに、定食の主役みたいな説得力が出る。

そして最後に、オリーブオイル。ここで世界が変わる。キムチと納豆だけだと、かなり強い。発酵食品同士が真正面からぶつかるので、味の圧がすごい。そこにオリーブオイルをたらすと、食感と風味が一気にまろやかになる。角が取れる。辛味が丸くなる。納豆の粘りが艶に変わる。ソースの濃さに、どこか洋風の余韻が加わる。

U.F.O.、納豆、キムチという完全に日本の食卓の暴走に、オリーブオイルが参戦。和、韓、伊、そして日清。食卓の国際会議である。

最初にU.F.O.のぶっ濃いソースが来る。次にキムチの酸味と辛味。そこへ納豆の旨みと粘りが追いかけてくる。オリーブオイルが全体を包み、口の中を艶やかにまとめる。

そして何より、このアレンジの凄いところは、U.F.O.の強さが消えないことだ。

キムチも強い。納豆も強い。オリーブオイルも香る。普通の焼きそばなら、完全に主役を奪われる。だが、U.F.O.は負けない。ぶっ濃い濃厚ソースが土台にあるから、全部を受け止める。むしろ、具材が増えるほど王者感が増す。

キムチでキレを出し、納豆で旨みを足し、オリーブオイルでまろやかにまとめる。

これは、U.F.O.の第二形態である。ソースで殴る。キムチで斬る。納豆で絡め取る。オリーブオイルで抱きしめる。

これはもう、食卓に現れた、発酵系ジャンクフードのラスボスである。

 

日清焼そばU.F.O. だし醤油きつね焼そば

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U.F.O.は最強の相棒を召喚した。2021年に初登場した「日清焼そばU.F.O. だし醤油きつね焼そば」である。

丸いU.F.O.の容器に、巨大な「どん兵衛」の文字が突き破るように入っている。赤と黄色のU.F.O.ワールドに、どん兵衛が乱入してきたようなデザイン。まるで、長年別々のリングで戦ってきた二大スターが、ついに同じ舞台に立ったような迫力がある。

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U.F.O.とどん兵衛の合体技。U.F.O.ならではのコシのある中太ストレート麺に、どん兵衛らしいかつおだしの風味をきかせただし醤油つゆが絡む、うまみ豊かな一杯である。

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2023年には、醤油ダレの配合を見直し、メンマのクセを抑え、醤油の旨みをアップ。つまり、ただのコラボ商品ではない。ちゃんと進化している。U.F.O.は飛びながら成長する。パッケージからして、すでに面白い。

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ただし、フタを開けると少し戸惑う。基本はU.F.O.焼きそばである。中の麺も、容器も、作り方もU.F.O.。中に入っているのは、緑の「液体だしソース」と、赤い「特製追いだし粉」

どん兵衛のカップうどんのような見た目ではない。最初は「どん兵衛要素どこ?」と思う。下手をすれば、どん兵衛詐欺になりかねない。

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だが、食べると分かる。これはU.F.O.であり、どん兵衛である。ハイブリッドではない。フュージョンだ。

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悟空とベジータが合体してベジットになるように、U.F.O.とどん兵衛がひとつになっている。別々の良さを足しただけではない。まったく別の強さになっている。

ソースを絡めた瞬間、いつものU.F.O.とは香りが違う。濃厚ソース焼きそばの荒々しさではなく、かつおだしの風味がふわっと立つ。焼きそばなのに、だしがいる。U.F.O.なのに、和の気配がある。

濃厚な焼きそばでありながら、どこか上品。ソースで殴るいつものU.F.O.とは違い、だし醤油が静かに攻めてくる。祭りの屋台で食べる焼きそばではない。神社の例祭で、夕暮れにいただく焼きそばである。ざわざわした熱気ではなく、少し厳かな空気がある。

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麺はU.F.O.らしく、しっかりしている。中太ストレート麺のコシがあり、だし醤油のつゆをきちんと受け止める。濃厚ソースのための麺かと思いきや、和風だしにも見事に合う。U.F.O.の麺の懐の深さを思い知らされる。

そして、どん兵衛の象徴である油揚げ。カップうどんの油揚げとは違い、焼きそばの中に入ることで、また別の顔を見せる。だし醤油を吸い、麺の中に紛れ、噛むとじゅわっと旨みが出る。うどんの相棒だった油揚げが、焼きそばの親友になっている。

余計な具がないのもいい。あれこれ足さない。麺とだし醤油と油揚げ。この三者だけで十分成立している。むしろ、ここに第三の男が入ってはいけない。友情を邪魔してはいけない。

何も引かず、何も足さない。それがこの一杯の正義である。

「日清焼そばU.F.O. だし醤油きつね焼そば」は、ソース焼きそばの暴力性を、どん兵衛のだしで和らげた一杯ではない。U.F.O.の麺の強さと、どん兵衛のだしの品格が、真正面から融合した一杯だ。

濃いのに和風。ジャンクなのに美人。焼きそばなのに、どん兵衛。

U.F.O.は未知との遭遇だが、この「だし醤油きつね焼そば」は、未知の中でもかなり完成度が高い。食べ終えたあと、思わず思う。U.F.O.とどん兵衛、もっと早く合体してくれればよかったのに。これはカップ麺界のベジットである。

 

日清焼そばU.F.O.スパイスキーマカレー焼そば

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U.F.O.は、カレーにも飛ぶ。「日清焼そばU.F.O. スパイスキーマカレー焼そば」

初登場は2019年。当時、大阪発祥のスパイスカレーが大きな話題になっていた。その熱気を、U.F.O.の円盤に落とし込んだ一杯である。

大きな黄色いロゴの横に、力強く踊る「スパイスカレー」の文字。木目調の背景に、カルダモンや唐辛子を思わせるスパイスのイメージ。「クセになる おかけ本格スパイス付」とある。もう逃げ場はない。これはただのカレー焼きそばではなく、スパイスで攻めてくるU.F.O.である。

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ベースはポーク。そこにカルダモンをはじめとする複数のスパイスをきかせた、キーマカレー風のソースが絡む。U.F.O.本来の焼きそばソースの香ばしさに、カレーの風味が重なる。濃い。だが、ただ濃いだけではない。ひと口すすれば、まずカレーの甘い香りが立ち、すぐにスパイスのピリピリが舌を追いかけてくる。

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ソース焼きそばのジャンク感に、スパイスカレーの刺激が乗る。屋台とカレー屋が、同じ鉄板の上で出会ったような味。普通なら喧嘩しそうな組み合わせだが、U.F.O.の麺が強いから受け止められる。中太の麺にソースがまとわりつき、そこへスパイスが細かく降り積もる。食べ進めるほど、口の中がじわじわ熱を帯びていく。

この一杯には明確な相棒がいる。炭酸である。コーラ、ジンジャーエール、チューハイ。とにかく泡が合う。カレーの香りとスパイスの刺激で少し熱を持った舌を、炭酸が一気に洗い流す。すると、また次のひと口が欲しくなる。このループは危険だ。食欲のブレーキが壊れる。

これは、焼きそば界のスパイス遠征。食べ終えたあと、口の中に残るピリピリが、妙に気持ちいい。U.F.O.は、やはり未知との遭遇である。

 

日清焼そばU.F.O. メキシカンタコス味焼そば

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日清焼そばU.F.O.は、国境を越える。2026年6月8日に発売された「日清焼そばU.F.O. メキシカンタコス味焼そば」は、北中米の味をテーマにした、U.F.O.の変化球である。

パッケージからして、いつものU.F.O.とは少し違う。赤と黒の王道カラーに、深いグリーンが加わり、メキシコ国旗を思わせる配色。中央にはおなじみの巨大な「U.F.O.」ロゴ。その下には、オレンジ色に染まった焼きそばと、白く降りかかったチーズパウダー。見た瞬間に、普通のソース焼きそばではないことが分かる。

「メキシカンタコス味」

この文字だけで、すでに陽気だ。いつものU.F.O.が日本の祭り屋台なら、これは国境沿いの屋台である。

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肉の旨みとトマトの酸味をベースにしたサルサソースが絡む。さらにハラペーニョの辛みがピリッと走る。仕上げに「特製チーズパウダー」をかける。

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味は、かなりメキシカン。いつものU.F.O.の「ぶっ濃いソースで食欲を制圧する」感じとは違い、もっとエキゾチック。口の中に、赤土と太陽とサボテンが立ち上がる。

そこにチーズパウダーが加わることで、味が一気に丸くなる。ハラペーニョの辛みが尖りすぎない。トマトの酸味も暴れない。肉の旨みとチーズのコクが合わさり、タコス味としての説得力が増す。カップ焼きそば界のタコス祭り、舌の奥で小さく燃えるアステカ戦士のような味。

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メキシコのコロナビール。これが合う。ビールの軽やかな苦みと炭酸が、サルサソースの濃さをさらっと流してくれる。タレの硬さが取れ、口の中がすっと澄む。そこへまた麺をすする。焼きそば、ビール、焼きそば、ビール。この往復が気持ちいい。

ソースの濃厚さを、ビールが清流のように洗い流す。ハラペーニョの辛みを、泡がさらっていく。チーズのまろやかさを、ビールのキレが引き締める。

「日清焼そばU.F.O. メキシカンタコス味焼そば」は、日清が円盤に乗せて飛ばした、メキシコ行きの片道チケットである。

 

完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば

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日清焼そばU.F.O.は、ついに“完全”を名乗りはじめた。

2024年4月1日から発売された「完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば」である。

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「完全メシ」とは、「日本人の食事摂取基準」で設定されたビタミン、ミネラルなど33種類の栄養素と、栄養バランスを追求したブランド。その完全メシが、よりによってU.F.O.と手を組んだ。健康とジャンクの政略結婚。管理栄養士が屋台の鉄板を握ったような一杯。

パッケージからして、普通のU.F.O.とは違う。黒と赤を基調にしたいつものU.F.O.らしい戦闘的なデザインに、「完全メシ」のロゴが乗っている。しかも容器の上に、もうひとつ小さなカップが重なったような姿。見た目からして、ただ者ではない。

縦にそびえるU.F.O.。円盤というより、焼きそばタワー。

側面には「栄養とおいしさの完全なバランスを追求しました」と書かれている。U.F.O.にそんなことを言われる日が来るとは思わなかった。こちらは長年、U.F.O.を“欲望の円盤”として食べてきた。そこへ突然、「栄養バランスも考えました」と言われる。

急に真面目になるな。

だが、栄養成分表示を見ると本気だ。1食123gあたり458kcal。たんぱく質18.0g、脂質13.9g、炭水化物71.1g。さらにビタミンA、D、E、K、B群、カルシウム、マグネシウムなど、数字がびっしり並ぶ。

U.F.O.なのに、通知表が優秀である。しかも価格は398円(税抜)。通常のカップ焼きそばより高い。栄養も高い。価格も高い。カロリーも高い。あらゆる意味で“完全”に近づこうとしている。

完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば

中には小袋が3つも入っている。黄色の仕上げオイル。赤い粉末調味料。黒いソース系の袋。普通のU.F.O.より工程が多く、食べる前から「これはただの焼きそばではありません」と宣言してくる。カップ焼きそばというより、組み立て式の兵器である。

湯切りをして、ソースを入れ、粉末調味料を入れ、仕上げオイルを加える。すると、いつものU.F.O.とは少し違う香りが立ち上がる。

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豚肉を炒めたような香ばしさ。ガーリックの食欲を煽る匂い。屋台風の焼きそばソースの甘い香り。そこに仕上げオイルの艶が加わり、麺全体がぬらりと光る。

見た目はかなり濃い。食べると、まず甘い。通常のU.F.O.より、甘みが前に出る。ソースの濃厚さはあるが、鋭く攻めてくるというより、丸く、濃く、クリーミーに包んでくる。屋台風という名前どおり、鉄板で炒めたような香ばしさもある。そこへガーリックが加わり、食欲のスイッチを遠慮なく押してくる。

しかし、一番驚くのは口当たりだ。より甘く、よりクリーミー。U.F.O.とは思えない。いつものU.F.O.は、ソースで正面から殴ってくる。この完全メシU.F.O.は違う。ソースで殴りながら、栄養バランスの白衣を着ている。ジャンクなのに、まろやか。濃いのに、妙にまとまりがある。背徳感を残しながら、「大丈夫、私は完全メシです」と言ってくる。完全メシという免罪符を持ったU.F.O.ほど、危険なものはない。

 

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