新宿
新宿に上京したのは2013年の11月7日。まだ夜は平成だった。当時なか卯で1番安い。朝ご飯が卵かけご飯定食で150円。税務署通りに中華料理屋さんがあり、昼に余った食材を弁当箱に詰め込んで。夕方5時から300円で販売していた。残り物なので結構ボリュームがあ…
「寿(ことぶき)を司る(つかさどる)」と書いて「寿司」と読む。寿司を食べる人が、生涯の喜びや日々の幸せを祝い、その moment を大切に味わう、という意味。 12年間、住んだ新宿の中で、実際に訪れて感動した鮨・海鮮の店を厳選して紹介する。 新宿すし…
新宿でイタリアンを探せば、華やかなレストランから路地裏のカジュアル店まで、まるで星の数ほどの選択肢が広がっている。だが、本当に心に残る一皿に出会うには、味だけでなく、空間や物語、その店だけが持つ個性が必要だ。ここでは、新宿に12年暮らし、日…
ラーメン激戦区・新宿。その名は全国に轟くが、実は新宿には、うどんを愛する人だけが知る“もう一つの地図”がある。 湯気に包まれた路地裏の老舗、夜明け前から客を迎える立ち食い、そして都会の真ん中で打ち立てを味わえる讃岐チェーン。数は多くないが、一…
眠らない街・新宿には昼夜問わず、世界中から多くの人が訪れる。観光や仕事、早朝に訪れる人も少なくない。マクドナルドなど24時間営業のファストフードがあるのでモーニングには困らないが、チェーン店以外の朝ごはんも食べてみたい。そんな人のために、12…
朝飯を抜くことはあっても、昼飯を抜くと仕事にならない。時間はない。でも食べたい。そんな日こそ、いい昼飯が午後を決める。平日ランチは「勝負」。その日一番のメインイベントだ。新宿には、慌ただしい昼休みに“短時間で最高の満足”をくれるランチの名店…
壱番と書いて「センター」と読む。首が痛くなるくらい高く聳え立った摩天楼。ビルは高すぎるし、人間は面倒くさいし、愛なんて長続きしない。そんな新宿センタービルでイライラを抱えて仕事をする愉しみは名店が揃っていること。 イタリアン、中華、ハイチ、…
かつて東京のカレーといえば「神保町」が代名詞だったが、今や“カレーの聖地”は新宿に移っている。「カレーの名店」と呼ばれた店が、次々と新宿にオープンし、多国籍文化の交差点として、インド、ネパール、スリランカ、欧風、日本式、タイといった多彩なカ…
奈良から新宿に上京した2013年、今はなき中華料理屋が夕方から300円弁当を売り出していた。昼に売れ残ったものを弁当箱に詰め込んだもの。本格中華の味を、ボリュームたっぷりに味わえる。ライターの仕事を探して就活をするものの、どこも採用してくれず、7…
新宿駅西口のディープなスポット「思い出横丁」。戦後の闇市の名残を色濃く残す630坪ほどの土地に、約60の飲食店が昭和の香りを漂わせながら、ひしめき合っている。新宿に12年住んで、幾度となく通った。そんな中から「思い出横丁の四天王」として激推しする…
新宿という街は、油断するとすぐに新しい景色に塗り替えられる。12年間、北新宿に住んでイケ麺を食べ歩いた。 新宿区だけで100軒は超え、残念ながら閉店してしまった店も数知れず。衣替えのように店舗の移り変わりが激しい。せっかくの名店も次の桜を待たず…
新宿中央公園のまわりをジョギングしていた頃、いつも目にやさしい光景があった。 まだ熱の残る夜の風が、頬を撫でるように吹き抜けていく。多くのビジネスマンが仕事を終えた夜の西新宿は、コーヒーゼリーのような漆黒に沈んでいく。 闇に浮かび上がる温か…
「日本一の焼きそばは歌舞伎町にある。」 何度も声に出してきたが、信じない人は少ない。しかし、それが真実である。 JR新宿駅東口から徒歩3分、TOHOシネマズの目の前にその店はある。ネオンの海に浮かぶように、赤提灯が灯り、24時間営業という懐の深さも、…
新宿の西端、百人町。喧騒がすっと引くあたり。横尾忠則が描くY字路のような小滝橋交差点に、地元民から愛される街中華がある。赤い看板、赤い提灯。夜の空気に、ふっと浮かんで見える「江南ラーメン」 営業は18時から深夜3時。日付が変わっても営業中の店は…
新宿の東口、絶えず姿を変える街並みの中で、100年以上も続く老舗の天ぷら屋がある。明治19年(1886年)の創業、130年以上にわたり暖簾を守り続ける「天ぷら 船橋屋」である。東口のルミネの目の前にあり、江戸前天ぷらの伝統と味を今に伝える。 2013年11月…
「歌舞伎町の帝王」と呼ばれるROLANDにも光を浴びる前の長い夜があった。TBSの番組に出たとき、かつての自分を支えてくれたお店を人生最高レストランして紹介した。 その名は「パンコントマテ 大久保店」。ROLANDが住んでいた大久保のマンションのそばにあっ…
サントリーラウンジ「イーグル」は、東京・新宿の喧騒の奥に、時間が止まったように存在している。創業は1966年。昭和の熱気がまだ街に残っていた時代だ。新宿西口の地下、重たい階段を下りていくと、その先に「船」がある。 格式と居心地の良さを兼ね備えた…
タカマル鮮魚店は、「株式会社鷹丸」が運営する海鮮居酒屋。新宿だけで3店舗あり、1号店は2009年に西新宿にオープン。 小滝橋通りにある「タカマル鮮魚店4号館」は、2014年5月8日にオープン。できた頃から知っていたが、一度も入ったことがなかった。ちょう…
中学・高校時代の記憶を辿ると、そこにはいつも𠮷野家がある。大吉や小吉の「吉」ではなく「土」に「口」の「𠮷」。ボクサーの辰𠮷𠀋一郎と同じ。ちなみに「丈」ではなく、右上に「、」がある「𠀋」が正しい。 上本町の𠮷牛 牛スパイシーカレー 新宿センター…
東京を離れる2週間前の夜。新宿の雑多な熱気の中心から、僕はそっと抜け出そうとしていた。 20時きっかり。日比谷でインタビューを2本終えたばかりの文章教室の先生が、息を弾ませて現れた。わざわざマンツーマンで夜の食事を設けてくれた。翌朝5時には始発…
「新しいラーメン屋が宿る街」と書いて、新宿と読む。その言葉を地で行くような店がある。いや、この店ほど“新宿らしさ”を体現しているラーメン屋は、他にないかもしれない。 新宿地下ラーメン。 2022年12月、まだコロナ禍の余韻が街に残る中、地下通路の一…
新宿という街は、四季のようにラーメン屋さんが生まれては消えていく。パスタの食材を買いにスーパーに向かう途中、ふと、ニューカマーの店に出逢うことも多い。 視線の端に、まだ見ぬ暖簾が揺れていた。看板には、穏やかな緑色の文字で「ピース」。「おや?…
新宿・思い出横丁にある「かめや」は、昭和46年(1971年)に創業したファスト蕎麦。カウンター8席、仲通りと表通りが交差する十字路にあり、戦後の屋台文化の流れをくみつつ、長年変わらぬ味を守り続けている。 「かめや」の蕎麦を味わうことは、すなわち新…
鰻は大好きだが、値段のハードルが高く高嶺の花。仕事場の新宿壱番街にウナギ屋さんがあるのは知っていたが、どうせ手が出ないと思って値段も見なかった。ある日「日曜営業はじめました」の看板を見ると「うな丼」が640円。これなら“鰻ある暮らし”ができる。…
新宿の地下には、さまざまな食の風景が広がっている。ある日、突然、おむすび屋が現れた。せわしない新宿に、ファストフードの握り飯は似合っているようで、不思議な感じがする。 昼間の喧騒がひと段落した夕方17時半、新宿センタービルの地下通路を抜け「て…
あらゆる国の料理が所狭しと並ぶ新宿センタービル(新宿壱番街)のなかにあるラーメン屋さんが「舎鈴(しゃりん)」である。2011年に赤羽1号店をオープン。コンセプトは「毎日食べられる 美味しいつけめん」 内観 味玉そば890円 味玉そば大盛り990円 ニラそ…
ライターになった2017年。理由は思い出せないが、夕食は毎日、新宿・小滝橋通りの丸亀製麺だった。 正社員ではなくアルバイトだったので、仕事は17時まで。空がまだ明るいうちに暖簾をくぐり、必ず「釜玉うどん(並)」を注文する。それが日課。当時は確か、…
新宿・思い出横丁にある「うなぎカブト」 創業は戦後まもない昭和二十三年。扱うのは、鰻のすべて。頭、背びれ、腹びれ、肝、レバー、しっぽ。ありとあらゆる部位を、備長炭で炙る。 鰻の串焼き、一本。思い出横丁の仲通り、十字路のクロスロードに佇むカウ…
仕事場から歩いて15秒にお寿司屋さんがある。こんな贅沢ない。「すし屋 銀蔵」は昭和59年創業の株式会社だん家が運営する寿司のチェーン店。都内に30店舗を構える。 新宿センタービル店は平成24年(2012年)に開業。もう10年以上の歴史がある。 さくら握りセ…
新宿駅に直結した新宿壱番街(新宿センタービル)に最強の街中華がある。TBSの番組『町中華で飲ろうぜ』でもテレビ東京のドラマ『ザ・タクシー飯店』でも紹介されていない知る人ぞ知る名店。華心苑。 広東料理と四川料理を中心とした本場の味が楽しめるお店…