2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
意外に思うかもしれないが、釜山で最も有名な食べ物といえばパジョン(にらや葱などの入った小麦粉生地を油で薄く焼いたお焼き)である。カルビよりもメジャーなローカルフードが東莱(トンネ)ハルメパジョン。 東莱(トンネ)は都心から14キロ離れた温泉地…
文章を習っている恩師に教えてもらったタンメンのお店。先代のご主人が作るタンメン、奥さんの作るタンメンで味わいが違ったらしい。今は息子さんが鍋を振るう。恩師は必ず「大盛り」を頼む。タンメンは大盛りで食べるラーメン。 2023年11月8日、初見参、西…
釜山には2種類の飲食店しかない。「美味い」か「美味すぎるか」。釜山2日目の朝。ソラリア西鉄ホテル釜山の大浴場で目を覚まし、朝の散歩に向かう。 汗が噴き出る快晴のモーニンググローリー。東川にかかるゴールデンブリッジまで散歩。釜山の人が道頓堀川に…
夕方に映画『友へ チング』の七星食堂でコプチャンとチャミスルで満腹になった帰り、ホテルの下のセブンイレブンでデザートのコーヒーとチョコを買った。韓国はアンリ・マティスとコラボしているようでコンビニワインのラベルもマティスの切り絵。 時刻は18…
河と坂の釜山。ネパールのカトマンドゥを都会化したような街並み。新しい過去と懐かしい未来がある。なんて胸を締め付ける風景なんだ。台北の空気、道頓堀の雰囲気にも似ている。この地は絶対に野球場が似合う。野球は流れ者のスポーツ。野球場は河のほとり…
9月3日。朝5時に目を覚ました。昨夜、眠りについたのが0時半だから4時間ちょっと。2日間、球場メシとコンビニ飯しか食べていないから、このままで終われるかと変な義務感が身体を動かす。旅の最終日。あっという間のようで長かった気もする。 腹が減っている…
仙台に降り立つのは初めてだ。いつも通りすぎて東北や北海道に行くか、大晦日にサービスエリアで牛骨ラーメンを食べた経験しかない。仙台は文章の先生が80年代に青春時代を過ごした場所。いつか書く70年代の映画館を舞台にした小説にも登場してもらう。その…
新宿の曙橋の駅から徒歩5分にある山形料理の居酒屋。寛ぎの古民家風お座敷。関西弁みたいな店名だが、実際に京料理の修行をしたクライマーのシェフが山形料理を振る舞う。こんなに美味しい山形料理が東京で食べられるとは驚く。 トップバッターは山形だし冷…
池袋ウエストゲーパークを過ぎて2分の所にある四川料理。中国の家庭の味。ドラマ『孤独のグルメ』で汁なし担々麺が紹介され超有名になった。コロナ禍に来た記憶があるので5年ぶり。外観の年季は変わっていない。 大通りにフレッシュな別館があり、最初はみん…
静岡県の伊豆、西の端に松崎という日本でいちばん小さな町がある。そこに「ル・グッテ」というステキな小さなカフェがある。松崎は東京に疲れた移住者が多い町。「ル・グッテ」は東京の浅草橋に同名のパティスリーがあり、そこで修行した女性が妹さんと2人で…
不思議なもので、ラーメンとウナギは誰かと一緒に食べるより、独り黙々と味わいたい。丼とはそういうもの。そこに孤高を托す。毎年6月9日に来る鰻屋さんがある。亡くなった登山家・栗城史多さんの誕生日。栗城さんはエヴェレストのベースキャンプから出発す…
鰻となればスーパーの冷蔵、並盛950円なか卯のうな重だって美味しい。だって鰻だから。7000円台のうな重となれば、美味しいかどうかは別次元。値段に見合うかだ。うなぎの厳しさはそこにある。どうしても料金が高くなるから値段のハードルをクリアできるもの…
西伊豆の松崎町に来ると、お世話になるホテルの朝食がある。松崎町は大阪ミナミと比肩する食いだおれ。人口は5000人前後、面積は85.11平方キロメートル。日本でいちばん小さな町。電車がない代わりに船がある。映画館がない代わりに松崎温泉がある。三國連太…
日本人に訪れてもらいたいのが、西伊豆の松崎町である。日本で一番小さい町。しかし、そこにはグルメの名店が密集し、大阪ミナミと並ぶ食いだおれの町。そして、日本人に知ってもらいたいのが入江長八という偉大なアーティスト。 長八の息吹が、現在は廃校と…
文章の先生と一緒に伊豆松崎へ向かう旅は格別だ。ひとり旅が99%の僕は隣に誰かがいると、逆にちょっと不安になってしまう。でも、いつも先生は笑ってくれ、ノンストップの機関銃のように愉しくゲラゲラ笑いながらしゃべり続けてくれる。明石家さんまもビック…
諏訪湖を目の前にした下諏訪。駅前に居酒屋が立ち並ぶ。旅先でお酒を飲まない人間にとって入りにくい雰囲気の中、駅から歩いて3分かからない場所に中華屋さんがある。料理人は中国の方、安くて旨いガチ中華。25時まで営業している。 ハーモ美術館を訪れた帰…
4年前は上諏訪駅。『君の名は。』の湖を展望台から見るためだった。中央道の渋滞で1時間半遅れ。ハーモ美術館を訪ねた今回も同じく1時間遅れで下諏訪到着。 珍しい街路樹を見上げながら急ぎ足で美術館に向かう途中、信州ハーブ地鶏の唐揚げ屋さんを発見。 14…
ラーメンは街を映す鏡。旅の訪れに食べることが多いが、街を離れる惜別ラーメンも再び此処を訪れようとする磁力になる。昭和38年の創業。現在は博多駅の商業施設「博多デイトス」に店舗がある。 ランチセット。博多ラーメン+明太子丼、千円。店内にスピッツ…
旅を重ねるたびに東京の小洒落た店より、地方のお母さんが作る料理のほうが美味しくなっていく。それを確認するのは旅の宿命である。素泊まりしかない別府の明晩温泉・紺屋地獄から歩いて3分。ここに癒しと美味がある。明礬(みょうばん)うどん。 山菜盛り…
別府の銀座商店街 甲子園で高校野球の決勝を観たあと、8月25日の夜の深夜バスで大阪難波から深夜バスで別府に向かった。2025年3月に温泉の本を出すためだ。竹瓦温泉で旅の汗を流したあと、朝ごはんを食べる場所を探した。旅行の楽しみのひとつが知らない町の…