秋は黄葉で染まる神宮外苑前の銀杏並木。その眼の前に行列のできるパスタ屋さんがある。
『麦小屋』。むぎごや。旧店名は「スパゲティ DEN」。外苑前駅、青山一丁目駅から徒歩3分。
モデルの石川恋が「人生の最後に食べたい料理」として、『ミートソースとなっとう』を挙げている。
石川恋が紹介する前から昼時は平日でも毎日のように行列ができる。受付の女性スタッフ2人、シェフの男性3人が忙しく動き回る。
ランチメニューはなく、定休日もなく11:00~22:00まで同じメニュー。
8人のカウンター、4人席のテーブルが1つ、今回1人で座った3人席のテーブル1つの合計15席。
おそらくトマトソースはカゴメ。2日間かけて煮込んでいる。麺はモチモチの生パスタ。茹で時間が短いから飲食店には向く。アルデンテではなくベンコッティ(バりやわ)。ブレンダーで攪拌してるかと思うほど納豆を混ぜ、火を入れて納豆キナーゼを飛ばしているので匂いがない。納豆が苦手な方や女性は好きな味かもしれない。
まだ小腹が空いているのでペペロンチーノ900円とグラスワイン500円を追加。カウンターに移動。ワインはフランスのシャルドネだろうか。スクリューキャップだったので1000円前後のものだろう。多少の酸とミネラルがある。店内にリーデルのグラスが飾ってあったがボトルやデキャンタを頼んだ人用のもの。ちょっと残念。
クセが皆無のミートソースとは真逆のペペロンチーノ。ニンニク、唐辛子、塩がキレッキレ。こちらのほうが飲食店っぽい。完全なる漢メシ。おすすめにしてないのは生パスタだからだろう。パスタによって麺を分けるのが理想だが、飲食店経営の難しいところ。
イチョウが見頃になったら訪れてみてください。支払いは現金のみなので、キャッシュレス派の方はご注意を。
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営業時間
月~日
11:00~22:00
(L.O.21:30) -
定休日
無
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座席数・
お席の種類総席数 15席
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禁煙・喫煙
店内全面禁煙
再現レシピも紹介
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『月とクレープ。』に寄せられたコメント
美味しいご飯を食べるとお腹だけではなく心も満たされる。幸せな気持ちで心をいっぱいにしてくれる、そんな作品。
過去を振り返って嬉しかったとき、辛かったときを思い出すと、そこには一生忘れられない「食」の思い出があることがある。著者にとってのそんな瞬間を切り取った本作は、自分の中に眠っていた「食」の記憶も思い出させてくれる。