食いだおれ白書

世界を食いだおれる。世界のグルメを紹介します。孤高のグルメです。

「FISH 新宿店」がカレー地図を塗り替える!カレー難民、最終着地はここ

フィッシュ/西新宿

かつて新宿はラーメン激戦区だったが、今やカレーの街である。経営者は大変だが、名店が腕を競ってくれる百花繚乱は、カレー人間としてうれしい限り。

インドのストリート・カレー「FISH 新宿店」

そのなかでも、西新宿にある「FISH 新宿店」は、東京で一番美味いと言っても過言ではない。“カレーの帝王”と呼ぶにふさわしい存在である。

フィッシュ/西新宿

2025年5月22日、用事を終えたときにはすでに20時を過ぎていた。カレーが食べたくて自転車を飛ばし、「Spice Bar モンカリー」へ向かうも満席。「スパイシーカリーハウス半月」は20時で閉店。完全に“カレーモード”に入っていた胃袋をなだめながら思い出したのが、小滝橋通りの「FISH」。以前一度訪れて、まあまあ美味しかったが、他の名店に夢中になり1年以上ご無沙汰だった。

フィッシュ/西新宿

「FISH 新宿店」は、六本木アークヒルズで30年以上愛されてきた伝説のカレー店「FISH」の味を引き継ぎ、2018年に西新宿で再始動した店。旧店舗はわずか8席のスタンド形式ながら、ランチタイムには1日300食を売る人気店だった。2017年に惜しまれながら閉店したが、ファンの熱い想いにより、現在の店舗として復活を遂げた。

チキンカレー&キーマ&MIX豆1,200円

フィッシュ/西新宿

一度、巨人ファンの友人と訪れたことがある。前回食べたのは、カレーを一度に楽しめる「3種コンボ」。クセ強すぎず、スパイシーすぎず。チキン、キーマ、豆スープの三権分立。博愛主義のカレーが好きな方におすすめ。しかし、インパクトが弱かった。

2代目フィッシュカレー

インドのストリート・カレー「FISH 新宿店」

1年ぶりに来ると、ちょうどお客さんが引いたところ。ミントグリーンを基調とした店内には、香ばしいスパイスの匂いが漂う。ふとメニューに目をやると、前回気づかなかった「2代目フィッシュカレー」が目に飛び込んできた。店名にもなっている以上、これを頼まない理由はない。

フィッシュ/西新宿

いやいや、想像の5倍うまかった。東京でいちばん。チキン、ポーク、ビーフを下剋上する「フィッシュ」があるとは。ラーメンにおける醤油、塩、味噌の不動のクリーンアップに「鶏白湯」が侵略したとき以来の大革命。

フライされた白身魚は、千葉の漁港で驚くほど高値で提供される一品を超えていた。骨はなく、衣はサクサク。中はしっとりジューシー。あっさりとした白身なのに、味は驚くほど濃厚で旨味に満ちている。淡白なのに、なんでこんなに旨いのかよ。

その魚フライに、辛さ抜群のスパイスカレーが合う、合う、合う。

スパイスカレーとの相性が抜群だった。付け合わせのキムチやマッシュポテトもよいアクセントになり、味玉は「中間管理職」として全体をまろやかにまとめてくれる。

あまりの美味さに、スプーンを持つ手が止まらなかった。ひと口ごとに加速し、あっという間に完食。動画で撮ってほしいほどの勢いだった。

伝説は皿の上に甦る。近いうちにリピートしたいが、これを超えるカレーを探す旅にも出たい。うれしい悩みが増えた夜だった。

新宿のカレーの名店

東京のカレーの名店

食の憶い出を綴ったエッセイ集

月とクレープ。Amazon  Kindle

月とクレープ。寄せられたコメント

美味しいご飯を食べるとお腹だけではなく心も満たされる。幸せな気持ちで心をいっぱいにしてくれる、そんな作品。

過去を振り返って嬉しかったとき、辛かったときを思い出すと、そこには一生忘れられない「食」の思い出があることがある。著者にとってのそんな瞬間を切り取った本作は、自分の中に眠っていた「食」の記憶も思い出させてくれる。

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