ラーメンの美味しさは「鶏ガラ、豚ガラ、人柄」と言った人がいる。錦糸町の楽天地スパにつかったあと湯上がりの一杯が食べたくなった。地図アプリで「ラーメン」と検索すると「一途」と出てきた。好きな言葉だ。錦糸町駅から徒歩2分と近い。
『らーめん一途』は「京都銀閣寺ますたにラーメン」で修行した店主が2012年10月1日にオープン。「ただただ、ひたむきに、美味しい一杯を届ける」という想いが込められている。
『らーめん一途』はJR錦糸町駅の北口の目の前、飲食店がズラリと並ぶ一角にある。
店内は12席(カウンター7席、テーブル2人×2)。飲みの街・錦糸町にふさわしく、綺麗でオシャレ。
細かい好みを指定できる。全部「ふつう」でオーダー。ラーメン900円に煮卵150円をプラス。ランチタイムはサービスで白米がつく。
まず驚くのが、煮卵や麺が見えないほどの湯量。奈良にある湯量日本一の温泉のようだ。一途さが丼に表れている。麺は中細となっているが極細。背脂に鶏ガラ、濃いめの醤油ダレ、一味。三層になっており、上層は背脂、中層は鶏がら醤油のチキンスープ、下層はピリッと辛い一味と食べ進むうちにオートマチックで味変、確変が起きる三層構造。
しつこさがなく、スープの量の割に、一瞬で完食できる。サービスの白米につけると、良い出汁になる。
提案
研究を重ねた軌跡が見られ、三層構造のスープのコンセプトが面白い。そして、店名が好きなので改良点を提案したい。
まずカウンターの椅子が高い。160センチ台なら足が着かないだろう。錦糸町の駅前という場所柄、もともとはBARだったのかもしれない。もしくは回転率を上げて長居しないように、あえて高くしているのかも。いずれにせよラーメンはもっと腰をどっしり据えて食べたい。
次に麺はスープとの相性がいい細麺にしているようだが、好みではなく絶対に太麺がいい。せっかくのスープがいきない。もっとスープの旨味を麺に絡ませて欲しい。
三層目の一味は量を減らしたほうがいい。一味自体は非常に美味しいが、スープの味を凌駕してしまっている。もっと薬味的に少なくしたほうがいい。
煮卵がかなり甘い。スープのピリ辛とバランスを取るためかもしれないが、スイーツより甘い。せっかくの煮卵の良さが生きない。素晴らしいお店なので、ぜひ改良を重ねて欲しいと願う。深く、一途に、最高のラーメンを追求していただきたい。
らーめん一途の情報
🔸住所:東京都墨田区錦糸2-3-7 小山ビル 1F
🔸営業:
月・火・水・木・金(11:00 - 15:00、17:30 - 22:00)
土・祝日(11:00 - 15:00、17:30 - 21:00)
🔸休み:日曜定休