
新宿という街は、油断するとすぐに新しい景色に塗り替えられる。12年間、北新宿に住んでイケ麺を食べ歩いた。
新宿区だけで100軒は超え、残念ながら閉店してしまった店も数知れず。衣替えのように店舗の移り変わりが激しい。せっかくの名店も次の桜を待たずに閉店してしまう。久しぶりに訪れると味が落ちた店もある。
ラーメンの魔物が棲む街。そんな摩天楼で力強く生き残り、本当におすすめできる新宿ラーメンだけを厳選した。
時代に淘汰されなかったラーメンたち。ラーメン魔都・新宿で本当に美味い店である。
醤油ラーメン
創始 麺屋武蔵

おすすめメニュー:武蔵ら~麺(味玉付き)
1998年の創業以来、新宿のラーメン文化を語るうえで欠かせない存在となった「創始 麺屋武蔵」。その名には“誰にも教わらない、独自の流儀で挑む”という創業者・山田雄の美学が込められている。小滝橋通り沿いに佇む白い暖簾には剣豪の姿が描かれ、道場のような凛とした空気を醸し出している。

おすすめは「武蔵ら~麺」(味玉付き)。魚介と動物系を別々に炊いてブレンドした“二刀流”のスープは、煮干しの香ばしさと豚骨の濃厚さが衝突しながらも調和する独自の味わい。中太で弾力のある麺は、しっかりとスープを絡めながら口の中で跳ねるような力強さを放つ。
器の中でもっとも存在感を放つのは、極厚の角煮。箸を入れた瞬間にほろりと崩れ、脂の甘みがじんわりと広がる。加えてチャーシュー、味玉、メンマ、青ネギなど、それぞれの素材が個性を発揮し、まるでラーメン版・バトルロイヤルのような迫力を感じさせる。
ラーメンという表現手段で己の哲学を刻み続ける一杯。新宿という街が生まれ変わり続ける中で、変わらず魂を燃やし続ける存在だ。
店舗情報
- 店名:創始 麺屋武蔵
- 住所:東京都新宿区西新宿7-2-6 K1ビル 1F
- アクセス:JR新宿駅西口から徒歩6分
- 営業時間:11:00〜22:30(L.O. 22:25)
- 定休日:無休
らーめん はな火屋

おすすめメニュー:醤油ラーメン(大盛り)+味玉
新宿でラーメンの移り変わりが激しい中、長年地元に根ざしながらも静かに愛され続けているのが「らーめん はな火屋」。1997年に「柳麺 はな火屋」として開業し、2019年に現在の地に移転。今では西新宿の裏手にある知る人ぞ知る名店として、着実にその名を刻んでいる。

おすすめは「醤油ラーメン」(900円)に味玉(+100円)を添えた王道の組み合わせ。並・中・大盛りが同一料金という潔さも嬉しいポイント。スープは背脂の浮かぶ醤油ベースながら、しつこさは皆無で、まろやかで優しい味わいがじんわりと染み込んでくる。懐かしさと洗練が共存する、飽きのこない一杯だ。
チャーシューや味玉も丁寧に仕込まれており、完成度の高い一杯をさらに引き立てる。接客も温かく、一万円札の両替にも気持ちよく応じてくれるなど、細やかな心遣いが光る。新宿という街で、こうした温もりを感じられるラーメン屋は貴重な存在だ。
かつてのラーメン黄金時代を思わせる一杯を、今この場所で味わえる。次は味噌ラーメンも試したくなる、そんな“帰ってきたくなる店”。
店舗情報
- 店名:らーめん はな火屋
- 住所:東京都新宿区西新宿7-15-17 井西ビル1F
- アクセス:西武新宿駅から徒歩6分/都営大江戸線 新宿西口駅から徒歩5分
- 営業時間:月〜金:11:00〜22:00、土・祝:11:00〜17:00、日曜定休
らぁめん 満来

おすすめメニュー:らあめん
新宿駅西口から徒歩5分、小田急ハルクの向かいにある路地裏に、1961年創業の老舗ラーメン店「らぁめん 満来」が静かに暖簾を掲げている。店内はカウンター15席のみ。現金のみの支払いという昔ながらの営業スタイルを守りながら、年中無休で客足が絶えない人気店だ。
おすすめは「らあめん」。黄金色のスープに中太の縮れ麺、豪快な厚切りチャーシュー、青々としたほうれん草、やわらかなメンマが美しく盛りつけられ、見た目にも力強い一杯だ。スープは醤油ベースながら塩味が丸く、じんわりとした旨味と深みが広がる。主張しすぎないバランス感覚が、老舗の技を感じさせる。
麺はもっちりとして食べ応えがあり、スープとの絡みも抜群。チャーシューは分厚いながらもホロリと崩れる柔らかさで、肉の旨味がじんわりと広がる。具材ひとつひとつが丁寧に仕上げられており、どこか懐かしさを感じる正統派のラーメンだ。
世代を超えて愛され続ける理由が、丼の中に詰まっている。記念日や節目の日にふさわしい、心まで温まる一杯。次は「納豆ざる」を試したくなる、そんな余韻を残す名店である。
店舗情報
- 店名:らぁめん 満来
- 住所:東京都新宿区西新宿1-4-10
- アクセス:JR新宿駅西口から徒歩5分
- 営業時間:11:00〜21:00(L.O. 20:45)
- 定休日:無休
中華そば「ピース」

おすすめメニュー:味玉ラーメン
ミシュラン出身シェフが手がける、清らかで上品な一杯。西新宿に2024年12月にオープンした「ピース」は、チャーシュー麺専門の中華そば店。天然素材にこだわり、ミシュラン出身のシェフがラーメンを手がけている。

おすすめは、黄金色の魚介スープとストレート細麺が美しい「味玉ラーメン」。チャーシューはフレンチを思わせる上品な味わいで、味玉やメンマ、カイワレに至るまで一切の雑味がない。ラーメンにありがちな“ジャンク感”を排除し、洗練された一杯に仕上がっている。
あっさり系が好みの女性や外国人観光客に特に向いている。今後、清らかな味わいに遊び心が加わるのか、それとも美意識を貫いていくのか。これからの進化が楽しみな注目店。
店舗情報
- 店名:チャーシュー麺専門・中華そば ピース
- 住所:東京都新宿区西新宿8丁目15−153
- アクセス:JR新宿駅西口から徒歩約8分、西新宿駅から徒歩3分
- 営業時間:月〜金:11:00〜21:30、土:11:00〜20:00、日曜定休
舎鈴 新宿センタービル店

おすすめメニュー:味玉そば
六厘舎系列のつけ麺ブランド「舎鈴」は、“毎日食べられる美味しいつけめん”をコンセプトに、2011年に赤羽で1号店をオープン。新宿センタービル(通称:新宿壱番街)では、サラリーマンや観光客でにぎわうランチタイムの人気店となっている。

おすすめは、煮干しと薄口醤油が香るスタンダードな「味玉そば」(890円)。王道ながらも、丁寧に抽出された出汁とコシのある麺、トロトロの焼豚や味玉、ネギ、ナルトが一体となり、シンプルながら奥深い味わいを生み出している。味変なしで最後まで一気に食べ進められる力強さが魅力。
“裏技”として、一味唐辛子を最初からたっぷりかけると「赤辛ラーメン」に早変わり。唐辛子の辛味が加わることで、まったく別の表情を見せてくれる。まさに“毎日食べられる”ラーメンにふさわしい懐の深さを感じる。
店内は41席(うちカウンター33席)と広めで、セルフサービス式。忙しいビジネスマンがひとりでも立ち寄りやすい設計。朝7時30分から営業しており、平日早朝の利用にも対応しているのが大きな強み。土日祝日も営業しており、週末のランチにも便利だ。
店舗情報
- 店名:舎鈴 新宿センタービル店
- 住所:東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル B1F
- アクセス:西新宿駅より徒歩5分/都庁前駅から徒歩約4分(約290m)
- 営業時間:月〜金:07:30〜22:00(L.O. 21:30)、土・日・祝:11:00〜17:00
- 定休日:無休
塩ラーメン
ひじり屋

おすすめメニュー:塩ラーメン
懐かしさと不思議な個性が交差する名店「ひじり屋」は、新宿中央公園そば・十二社通り沿いに佇むラーメン店。アンティークのような外観に、サンタクロースの人形や金魚の水槽など、独特の雰囲気が訪れる者の足を止める。
店内には券売機が設置され、外国語対応・キャッシュレス決済も可能という現代的な一面もありながら、壁には手作りCDが飾られるなど、雑多な魅力に満ちている。

看板メニューは「塩ラーメン」。丁寧に澄んだスープは油がうっすらと浮き、コクがありながらも優しい味わい。細麺との相性も抜群で、一口すすれば力強さと繊細さが同居する、完成度の高い一杯であることがわかる。薄切りチャーシューや味玉、メンマ、海苔など、すべての具材がバランスよく調和している。
さらに、ミニポーク丼とのセットも人気で、千円札一枚で満足できるコストパフォーマンスの高さも魅力。奇をてらわず、丁寧な職人技が光る一杯は、どこか懐かしく、心まで温まる。
訪れるたびに、静かな感動をくれる一軒。新宿の喧騒を抜けた先にある、静かで芯のあるラーメン店だ。
店舗情報
- 店名:ひじり屋
- 住所:東京都新宿区西新宿4-13-6
- アクセス:都営大江戸線「西新宿五丁目駅」A2出口から徒歩6分/京王バス「十二社池の下」バス停から徒歩2分
- 営業時間:月〜金:11:30~14:00/18:00~24:00、土:11:30~14:00/18:00~22:00、日曜・祝日定休
味噌ラーメン
味噌ラーメン百庵

おすすめメニュー:赤味噌ラーメン
2022年8月に西新宿のオフィス街に誕生した「味噌ラーメン 百庵」は、“サラリーマンの胃袋を満たす”ことを掲げる、味噌ラーメン専門店。赤と白の看板が目印で、都庁や新宿中央公園からも徒歩圏内。昼夜問わず多くの人々が訪れる人気店となっている。

おすすめは「赤味噌ラーメン」(930円)。深い琥珀色のスープには背脂が浮かび、糸唐辛子と青ネギが彩りを添える。中太ちぢれ麺はスープをしっかりとまとい、噛むほどに味噌の風味が口いっぱいに広がる。薄切りチャーシューの脂の甘み、シャキシャキのもやし、そしてまろやかな赤味噌のコクが見事に調和している。
トッピングの生卵(+50円)を途中で加えれば、味が一変。まろやかさが増し、濃厚でクセになる味わいに変化する。ピリ辛なアクセントもあり、飽きずに最後まで食べ進められる一杯だ。

また、白味噌ラーメン(1,150円)も人気。太麺に味噌の旨味がしっかり絡み、炙りチャーシューや牛すじ煮込みなど、豪華な具材が一体となる贅沢な仕上がり。優しくも深いコクが体の芯まで染み渡る。
新宿の喧騒の中で、心と身体を芯から温めてくれる味噌ラーメンの名店。寒い日や疲れた日にこそ訪れたい一軒だ。
店舗情報
- 店名:味噌ラーメン 百庵(ももあん)
- 住所:東京都新宿区西新宿6-16-12 第一丸善ビル 1F
- アクセス:都営大江戸線「都庁前駅」より徒歩5分/東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」より徒歩7分
- 営業時間:月〜金:11:00〜15:00/17:00〜21:00、土:11:00〜15:00
- 定休日:日曜・祝日
らーめん はな火屋

おすすめメニュー:味噌ラーメン(大盛り)
肌寒く、どこか心が定まらない日にこそ食べたくなるのが、らーめん はな火屋の「味噌ラーメン」。1997年創業の老舗店でありながら、奇をてらわず、まっすぐにラーメンと向き合い続けている。味噌ラーメン(大盛り)も900円と、抜群のコストパフォーマンスで提供されているのが嬉しい。
表面をこんがりと焼かれたチャーシューに、力強く絡むメンマ、湯気を立てるもやし、青ネギ、海苔。具材の一つひとつが存在感を放ちながら、どれもスープに溶け込まず、それぞれが自律しているような印象を受ける。
スープは、鍋料理を思わせるような深いコクと甘みがあり、身体の芯から温まる優しさがある。味噌の風味はしっかりしているが、決して主張しすぎず、全体をやわらかく包み込む。まるで、麺・具材・スープがそれぞれ独立して存在しながらも、丼という一つの世界で静かに共存しているような一杯。
はな火屋の醤油ラーメンが“調和”のラーメンだとすれば、味噌ラーメンは“尊重”のラーメン。三位一体ではなく、三者三様。そんな哲学すら感じさせるラーメンである。
新宿の冷え込む夜にこそ味わいたい、優しさと芯の強さを秘めた味噌ラーメン。雪の降る日に思い出す、静かな温もりがここにある。
店舗情報
- 店名:らーめん はな火屋
- 住所:東京都新宿区西新宿7-15-17 井西ビル1F
- アクセス:西武新宿駅から徒歩6分/都営大江戸線 新宿西口駅から徒歩5分
- 営業時間:月〜金:11:00〜22:00、土・祝:11:00〜17:00、日曜定休
タンメン
ひじり屋

おすすめメニュー:タンメン(+味玉)
西新宿・十二社通りの路地にひっそりと佇む名店「ひじり屋」は、塩ラーメンの実力で知られるが、実はタンメンも見逃せない逸品。訪日外国人にも人気の店で、英語表記の券売機が設置されているなど、静かにその存在感を放っている。
「タンメン」(900円)は、熱々の中華鍋で手際よく炒められた野菜がたっぷりと盛られ、湯気の向こうに湛える塩ベースのスープとふんわりした麺が優しく寄り添う。シャキシャキの野菜はしっかり火が通っており、単なる“かさ増し”ではなく、ひとつの料理として成立する力強さがある。
スープは塩味の輪郭がありつつも丸みがあり、どこか“塩ちゃんこ”を彷彿とさせる滋味深い味わい。麺がスープを吸い、時間の経過とともにまろやかな一体感が生まれる。そこに味玉(+120円)を加えれば、黄身の甘みが加わってさらに奥行きが広がる。
見た目にもインパクトのある盛りつけだが、最後まで飽きずに食べ進められるのは、素材と技術の力があってこそ。母の料理を思い出すようなやさしさと、街のラーメン店らしい実直な熱量が同居した、身体の芯から温まる一杯だ。
店舗情報
- 店名:ひじり屋
- 住所:東京都新宿区西新宿4-13-6
- アクセス:都営大江戸線「西新宿五丁目駅」A2出口から徒歩6分/京王バス「十二社池の下」バス停から徒歩2分
- 営業時間:月〜金:11:30~14:00/18:00~24:00、土:11:30~14:00/18:00~22:00、日曜・祝日定休
五目そば
華心苑(かしんえん)

おすすめメニュー:五目そば
新宿駅直結の新宿センタービル地下にある「華心苑」は、テレビやメディアに取り上げられることの少ない、知る人ぞ知る街中華の名店。ランチタイムには常連のサラリーマンで賑わい、夜は紹興酒を片手に盛り上がるテーブルがあちこちに広がる。料理人・スタッフともに全員が中国出身という本格派で、広東・四川を中心とした“現地そのまま”の味が味わえる。

おすすめは「五目そば」。一見オーソドックスに見えるが、その完成度は想像をはるかに超える。中華鍋で一気に仕上げられた具材はシャキシャキかつジューシー。ぷりぷりの海鮮、香ばしい豚肉、彩り鮮やかな野菜たちが贅沢に盛りつけられ、まるで一杯の中で中華のフルコースを味わっているかのよう。スープは香ばしく、深みのある醤油ベース。麺との相性も抜群だ。
五目そばに添えられた具材は、どれも単なる“引き立て役”ではない。それぞれが独立した主役級の存在感を放ち、調和というより“豪華共演”と呼ぶべき一杯に仕上がっている。まさに中華版・梁山泊と呼ぶにふさわしい豪勢さ。
ラーメン専門店では決して真似できない、街中華だからこそ実現する迫力と技術が詰まった五目そば。新宿ラーメンの名店を語るなら、この一杯は外せない。
店舗情報
- 店名:華心苑(かしんえん)
- 住所:東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル MB1F
- アクセス:JR新宿駅西口から徒歩5分
- 営業時間:月〜金:11:00〜15:00/17:00〜23:00、土:11:30〜15:00/17:00〜22:00
- 定休日:日曜・祝日
納豆ラーメン
らぁめん 満来

おすすめメニュー:納豆ざる
創業1961年の老舗「らぁめん 満来」には、名物「らあめん」だけでなく、知る人ぞ知る個性派メニュー「納豆ざる」(1,450円)が存在する。納豆とラーメンを組み合わせた一杯は、一見すると奇をてらったメニューに思えるが、実際に食べてみると、その完成度に驚かされる。
中太のストレート麺に刻み海苔をあしらい、黄金色に泡立つつけ汁には、納豆、ネギ、メンマ、豚の角煮がたっぷり。納豆の粘りと旨味がスープと絡み合い、まろやかな塩気と唐辛子のピリ辛が後を引く。意外性のある組み合わせながら、しっかりとした味の骨格があり、一口目から箸が止まらなくなる。
具材はあくまで脇役。主役はあくまで“納豆と麺”。納豆のコクと麺の食感がつけ汁を通して見事に融合し、他では味わえない唯一無二の体験を生み出している。食後には、納豆の旨味とスパイスの余韻がじんわりと残り、記憶に深く刻まれる。
冒険心をくすぐられる一杯だが、その実力は折り紙付き。東京ラーメン巡りのなかでも、確かな印象を残す存在となるだろう。
店舗情報
- 店名:らぁめん 満来
- 住所:東京都新宿区西新宿1-4-10
- アクセス:JR新宿駅西口から徒歩5分
- 営業時間:11:00〜21:00(L.O. 20:45)
- 定休日:無休
もやしそば
岐阜屋

おすすめメニュー:もやしそば
岐阜屋は、1947年に戦後の闇市から始まった老舗中華食堂。岐阜出身の店主が屋台からスタートし、現在もその空気感を残したまま思い出横丁の一角に暖簾を掲げている。
朝9時から営業しており、サラリーマンや観光客、常連たちが肩を寄せ合ってそれぞれの「岐阜屋時間」を過ごしている。

「もやしそば」は、思い出横丁で飲んだあとの〆に最適解。硝煙反応が出そうなくらい湯気がモクモク、熱々。新宿という街の喧噪を吸い込みながらも、驚くほど超あっさり。モチモチの麺、とにかく優しい。強烈なスパイスよりも強力な「やさしさ」という中毒性。やさしさに甘えてはいけない街だが、甘えてしまいそうになる。
- 店名:岐阜屋(ぎふや)
- 住所:東京都新宿区西新宿1-2-1
- アクセス:JR新宿駅西口から徒歩3分
- 営業時間:9:00〜翌1:00(日〜木)、9:00〜翌2:00(金・土)
- 定休日:無休
コラム:新宿ラーメンと摩天楼
12年間、新宿という街に暮らしながら、ラーメンという名の“記憶”をすすることに執着していた。
街の景色は突然に変わる。昨日まで灯っていた赤提灯が、次に通ると無機質なシャッターに化けていた。なじみの店が春を迎えることなく閉じていく光景を、何度も見送った。ラーメンの世界はやさしくも残酷だ。生き残るには、旨さだけでは足りない。立地、資本、タイミング、そして運命が必要なのだ。
そんな浮き沈みの激しい街で、“そこにある味”というものが存在した。麺屋武蔵、満来の納豆ざる、はな火屋の味噌、ひじり屋の塩、華心苑の五目そば。そのすべてが、新宿という混沌の街に染み込んでいた。
ラーメンを食べていたのではない。記憶をすくい上げていた。人生の転機、仕事帰りの悔し涙、夜明け前の孤独。そのすべてを、ラーメンがそばで見てくれていた。
スープをすすり終えたとき、丼の底に映るのは、どこかに置き忘れてきた“自分”の姿だった。それが、新宿のラーメンだった。
その他の新宿ラーメン

※早稲田の「らぁ麺やまぐち」
新宿区は広大であり、早稲田や高田馬場、国立競技場も新宿区に含まれる。今回は新宿駅から徒歩15分圏内に限定。早稲田や高田馬場も含めた新宿区のおすすめラーメンは下記を参考にされたし。
週替わりのラーメン
麺屋武蔵の支店
海老そば
東京おすすめラーメン
新宿最強グルメマップ
新宿・思い出横丁のおすすめ名店
新宿のおすすめ中華
新宿おすすめカレー
新宿おすすめイタリアン
新宿うどんの名店
新宿おすすめランチ
新宿おすすめモーニング
新宿センタービルのグルメたち
食の憶い出を綴ったエッセイを出版しました

『月とクレープ。』に寄せられたコメント
美味しいご飯を食べるとお腹だけではなく心も満たされる。幸せな気持ちで心をいっぱいにしてくれる、そんな作品。
過去を振り返って嬉しかったとき、辛かったときを思い出すと、そこには一生忘れられない「食」の思い出があることがある。著者にとってのそんな瞬間を切り取った本作は、自分の中に眠っていた「食」の記憶も思い出させてくれる。