嘉永7年(1854年)、マシュー・ペリー率いる黒船が来航した下田港の近くに『旬の味ごろさや』はある。名前は先祖の「五郎三郎」の名前からとって「ごろさや」。ご主人が漁師で毎朝、下田港で水揚げされる旬の魚介を仕入れている。この店は一度、目の前を通ったことがある。
2016年11月5日。川端康成が伊豆の踊り子で天城越えをしたときに泊まった『甲州屋』が向かいにあり、歩いて天城越えをしたときの執着場所にしたからだ。そのときは入らなかったが、不思議な縁で8年の時を経て食べることになった。
12時30分。店内は満席でカウンターの2席だけ空いていた。連れてきてもらった文章の先生は「焼き魚定食」を頼もうとしたが、30分くらいかかるとのこと。13時5分発の東海バスで松崎を目指さなくてはいけない。先生は「天ぷら定食」にし、僕は「刺身定食」を頼んだ。1800円。熱々の茶碗蒸しが夏と並走する。
10種類の刺身。ペリーも食べただろうか。黒船メシ。想像の3倍の量。肉厚で歯応えプリプリ。なぜか店内BGMは『CAN YOU CELEBRATE?』とSMAP『しようよ』。インストゥルメンタルで琴の演奏。この店の雰囲気と料理に合っていた。このあと起きる壮大な旅のプレリュード。刺身にして正解だった。
住所 | 下田市1丁目5-25 |
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TEL | 0558-23-5638 ※お問い合わせの際は「静岡ナビっち!を見た」とお伝えいただければ幸いです。 |
FAX | 0558-23-5638 |
営業時間 |
11:30~14:00
17:00~21:00 [ランチ]
11:30~14:00
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店休日 | 木曜日 |
駐車場 |
4台
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席数 | 26席 |
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