
日本で指折りの麺ヘラである自分に挑戦状が来た。東京で上位に入るうまいラーメン屋があると。菊川?聞いたことない。墨田区の下町。新宿から都営新宿線で一本。20分くらいかかるが行ってみよう。

下町の喧騒から外れた住宅と倉庫の狭間。坂本勇人の6番カウンター。

白醤油ラーメン全部乗せ千二百円。麺が出汁の乗り物となり旨味を運ぶ。イタリアンのコース料理で出せる焼豚、煮卵、焼き海苔。上京して東京のレベルに衝撃が走った頃にタイムリープ。時をかけるラーメン。

ラーメンを食べて感動したのはいつ以来か。

二日連続で菊川へ。上京した頃のラーメンへの渇望と探究を甦らせる『麺響 万蕾』。前回の初探訪では白醤油の変化球。今度は醤油の直球勝負。味玉1050円。これほど出汁の旨味を0.1gも逃さない麺は初めて。具に至るまで味がすべて強烈なのに圧がない。凛としてストロングスタイル。

ご馳走様でした。
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『月とクレープ。』に寄せられたコメント
美味しいご飯を食べるとお腹だけではなく心も満たされる。幸せな気持ちで心をいっぱいにしてくれる、そんな作品。
過去を振り返って嬉しかったとき、辛かったときを思い出すと、そこには一生忘れられない「食」の思い出があることがある。著者にとってのそんな瞬間を切り取った本作は、自分の中に眠っていた「食」の記憶も思い出させてくれる。