
紅虎餃子房(べにとらぎょうざぼう)は、1996年創業の中国料理店。わざわざ中国から厨師、点心師を召集して作り上げる料理は力強い大陸の味を提供する。
池袋サンシャイン3階にも店舗があり、全国に展開する紅虎餃子房の中でも、アクセスの良さと観光・ショッピングの利便性から、地元客だけでなく観光客にも高い人気を誇っている。

中国の伝統的な装飾とモダンなデザインが融合した落ち着いた空間は、赤や黒を基調としたインテリアが印象的。ゆったりと食事を楽しめる雰囲気となり、テーブル席や円卓なども用意されており、家族連れや友人同士、カップルでの利用にもおすすめ。
鉄鍋棒餃子

看板商品が「鉄鍋棒餃子」。紅虎のオリジナル商品で、中国では専門店もある「褡褳火焼(ターレンホウショウ」という点心をヒントに、棒状の餃子が生み出された。餡にもこだわり、従来の餃子よりも多くの具材を入れることで味のバランスと食感の楽しさを追及している。
鉄板がジュウジュウと音を立てながらテーブルに提供されるシズル感、外側の皮が香ばしくパリッと焼き上がり、中からは肉汁がジュワッとあふれる。豚肉の旨味とニラやネギの風味が絶妙に調和している。

定番メニューではないが、最高傑作がズッキーニと豚肉のチャーハン。
どこにでもあるような白い皿の上に、控えめな顔をして置かれる。しかし、その内に秘めたる熱量と確信のようなものに、しばし言葉を失う。
米粒の一粒一粒が独立しながらも、ズッキーニと豚肉、そして卵の伴侶たちと、見事に融合している。油の匙加減は、静かに旅を続ける老練の旅人の足取りのよう。どこか控えめ、だが確実に目的地へ向かっている。
ズッキーニは、異国から来た緑の異邦人。その瑞々しさは、チャーハンという熱の中でも失われることなく、むしろ熱を得てなお、みずみずしさを際立たせる。爽やかな余韻だけを残し、歯ざわりという名の旅情を添えている。
豚肉は控えめ。主役の座を主張しない。だが、それがいい。脂の甘みをふわりと残しながら、ズッキーニの軽やかさを受け止めている。そこに卵のふわりとした優しさが加われば、都会の片隅で見つけた一夜の安宿のような、静かな安堵の感覚を呼び起こす。
ズッキーニと豚肉のチャーハンが、「特別」である理由は、高級食材を使っているからでも、派手な味付けをしているからでもない。静かに、だが確実に「美味い」と言わせるその在り方にある。厨房という世界の奥深くで火と油とが語り合い、静かに仕上げられたこの皿は、語られずとも記憶に残る。
紅虎餃子房 池袋サンシャイン店
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店舗名:紅虎餃子房 池袋サンシャイン店
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営業時間:11:00〜22:00(ラストオーダー21:30)
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定休日:施設に準ずる
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席数:約60席
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予約:可(混雑時は待ち時間あり)
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『月とクレープ。』に寄せられたコメント
美味しいご飯を食べるとお腹だけではなく心も満たされる。幸せな気持ちで心をいっぱいにしてくれる、そんな作品。
過去を振り返って嬉しかったとき、辛かったときを思い出すと、そこには一生忘れられない「食」の思い出があることがある。著者にとってのそんな瞬間を切り取った本作は、自分の中に眠っていた「食」の記憶も思い出させてくれる。